映画『ヒメアノ~ル』でV6森田剛の“自慰シーン”はどう描かれるのか、原作を読んでみた!
2016.4.19
5月28日に公開される、V6森田剛の主演映画『ヒメアノ~ル』。一般招待をもうけるプレミア試写は5月に入ってからだが、すでにマスコミや関係者向けの試写は行われており、一部メディアでは「過激な暴力描写」のほかに、「“一人で慰める”シーン」があると報じられた。
これまで、蜷川幸雄や宮本亜門といった日本を代表する演出家に愛され、狂気を孕んだ役に挑戦してきた森田。それだけに自慰シーンは、ジャニーズタレントとしては異例ながらも、彼にとっては必要であれば演じるシーンであり、NGではないのだろう。では、実際に、森田の自慰シーンはどう描かれるのだろうか。原作を見てみよう。
『ヒメアノ~ル』は、『行け!稲中卓球部』『ヒミズ』(全て講談社)などで知られるマンガ家・古谷実の同名作品が原作。ビルの清掃会社のパートタイマー岡田進と、彼の同僚・安藤勇次、安藤が一歩的に思いを寄せる阿部ユカを中心に進む恋愛コメディ要素と、岡田の高校の同級生で、人生に深い絶望を感じている森田正一が起こす無機質な殺人事件が並行して描かれている。
森田が演じるのは、快楽殺人を支えに生きる森田。彼は、阿部の殺害に異常な執着を見せ、彼の計画を知った人や、偶然出会った人を次々と手にかけていく。高校生のときに自分をイジメていた川島を殺した際には、「何回も(射精)したよ……自分でもすげ~~~~~~ビックリした……」といい、ある被害女性の死体には森田の精液と思しき液体が付着している。彼は人を絞殺することに性的興奮を覚える、シリアルキラーなのだ。
そして、原作の中で唯一はっきりと描かれている森田の自慰シーンは、阿部を手にかけるところを思い浮かべながら、性欲を処理するところ。その直後、森田がこれまで手にかけた被害者が亡霊となって、彼に罪悪感の有無を問いかけるという作品のキモとなるシーンだけに、このシーンが映画で再現されそうだ。
ファンにとっては際どいシーンとなりそうだが、本作は「人を殺すことはなぜ悪いのか」という人間の欲望/善悪を問う衝撃作。「もっと客観的にできると思っていた森田の役が、どんどん自分の中に入って行く重い感じは想像以上だったけど、逃げちゃいけないと思って。役と向き合って、役としての感情を消すという、初めての体験をしました」(「TVガイドPLUS」、東京ニュース通信社)と振り返るように、森田にとっても新たな挑戦となったようだ。
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