『嘘の戦争』第9話、天才詐欺師を演じる草なぎ剛の“復讐できない姿”が視聴者の胸を打つ
2017.3.9
草なぎ剛が主演を務めるドラマ『嘘の戦争』(フジテレビ系)の第9話が、3月7日に放送された。平均視聴率は10.5%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)を記録。第8話の11.5%から1ポイントのダウンとなったが、同時間帯には『ワールド・ベースボール・クラシック 日本対キューバ』(TBS系)が放送されており、こちらは平均視聴率22.2%を記録している。そんな中でも変わらず2ケタ台をキープできたのは、十分好調な結果と言えるだろう。
同作は、幼いころに家族を殺害された一ノ瀬浩一(草なぎ)が、30年の時を経て“天才詐欺師”となり、事件に関わった人物に復讐を仕掛けていくというストーリー。第8話では、事件の首謀者であり、復讐の最終目的である二科興三(市村正親)と家族を崩壊させることに成功。しかし一ノ瀬の復讐は終わらず、第9話では、一ノ瀬が育った児童養護施設の園長・三瓶守(大杉漣)が標的となる。これまで三瓶は、一ノ瀬にとって“唯一の味方”であり、信頼を置いていた人物であった。しかし、一ノ瀬の父は自身が殺害される元凶となったある事件の証拠を三瓶に託しており、三瓶は事件の全貌を知りながら、今まで黙っていたということが発覚する。
三瓶への復讐を誓った一ノ瀬が目をつけたのは、疎遠になっているという娘・七沢由美子(国仲涼子)。一ノ瀬は弁護士に扮し、七沢に近づき、「父親が振り込め詐欺の被害に遭ってしまった」と“嘘”をつく。言葉巧みに騙した一ノ瀬は、「電話1本でいい、かけてやってくれませんか?」と、三瓶と連絡をとるよう七沢にけしかける。そして電話を受けた三瓶は、娘から来た久々の連絡に喜ぶのだが……。
今回、一ノ瀬は“育ての親”に復讐を仕掛けたのだが、過去に三瓶が一ノ瀬を支えてくれた記憶が蘇り、結局手を出すことができなかった。さらに、自分の家族と一ノ瀬を守るため、三瓶がある“嘘”をついていたことも判明。「守さんの嘘にオレは救われた」と語る一ノ瀬は、「もうオレ、大丈夫なんで」と、三瓶に向かって笑顔を作ってみせるが、その目には涙を溜めていた。
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