チケットの誤配送やジャニーズJr.情報局（Jr.のファンクラブ）の更新が停止するなど、特に昨年から運営のバタつきが目立つジャニーズ事務所。ファンからの信頼が薄れている状況ですが、先日は過去にコンサートグッズとして販売されたペンライトをファンに“貸出要求”するという前代未聞の事態が起きました。



事の発端は、7月9日にリリースされるA.B.C-Zの新作DVD『Legend Story』のプロモーションビデオ撮影。セカンドDVD『ずっとLOVE』でファン参加型のPVを制作したA.B.C-Zは、今回も、A.B.C-Zの情報を配信するメール伝言板などを通じてPV撮影時のエキストラを募集しました。6月上旬には当選発表がありましたが、ファンを驚かせたのは当選通知にあった、「5色の切り替えが出来る」A.B.C-Z公式ペンライト持参を指定する一文。申し込み時の参加条件には含まれていなかったにもかかわらず、当日は該当のペンライトを持っていない人は参加不可との文言が記されていたのです。

当選したファンは「指定があるなら先に言ってほしかった」「持っている人を当選させて」と、困惑。Jr.情報局会員を代表にすれば、同伴として一般の人も申し込み可能だと呼びかけていたわりには無茶な要求だとして、事務局側に批判の声が集まりました。条件に該当する『A.B.C-Z 2013 Twinkle×2 Star Tour』のペンライトは定価1,500円でしたが、ネットオークションではこの騒動をきっかけに1万円超えの値段で出品されるほど高騰。問い合わせやキャンセルが殺到したのか、当選者にはペンライトが無くても参加可能という再連絡が来たといい、運営側の慌てた様子が見て取れます。

ところが、6月7日にはメール伝言板から「A.B.C-Zの公式ペンライト[5色の切り替えができるもの]を貸していただける方を募集いたします」との協力願いがファンに届き、郵送または東京・渋谷にあるジャニーズファミリークラブに預けてほしいという異例の呼びかけを開始したのです。いくらジャニーズ公式グッズとはいえ、ファンの私物となったものを「貸してほしい」という要求は前代未聞の珍事。実際にファミリークラブに持参したファンの書き込みによると、お礼にA.B.C-Z関連のポスターを貰えたファンもいたとか。

ネット上では「えびペンラ事変」と呼ばれ、ファンを騒がせたこの騒動。紆余曲折があったものの、PV撮影は6月10日に行われました。現場ではジャニーズファミリークラブのベテランスタッフが、今回のゴタゴタについて「新しいスタッフが入ったことなどによるミス」などと説明し、平謝り状態だったとのこと。A.B.C-Zメンバーも、貸出協力してくれたファンについて「優しいファンがいっぱいでうれしい」と、感謝の言葉を述べていたそうです。また、ペンライト貸出に協力した人がファミリークラブに回収に行ったところ、撮影参加者に配られた記念のポストカードを貰えたという書き込みも見受けられました。

なにはともあれ、ファンとメンバーが協力したPVがどんな仕上がりになっているのか発売が楽しみですが、今後はこうした事態でファンを困らせることのないよう、各所との連携やファンへの事前通知は徹底して行ってほしいものですね。