5月23日放送の『王様のブランチ』（TBS系）内のコーナー「買い物の達人」にKinKi Kids堂本剛が登場。持ち前のアーティスト気質で楽しませてくれました。



「家具が好き」という剛がまず訪れたのは、こだわりのアンティーク家具が並ぶ「ロイズ・アンティークス エゴイスト」（東京・目黒）。「家のデザインをちょこちょこ変える」ことで気分も変えているという剛。奈良県出身とあって、「神社さん、お寺さん系の雰囲気のあるものは、故郷を感じるから落ち着く」らしく、部屋には「謎の仏像的なやつとか結構あって。12体くらいはいるんですよ」とインテリアへのこだわりを明かしていました。

また「ブランチタレント名鑑」のコーナーでは、アーティスト・剛のターニングポイントとなった3大体験を語ることに。フリップにまず書き込まれたのは、「1996年初めてギターを習う」でした。昨年惜しまれながらも放送が終了した『新堂本兄弟』（フジテレビ系）の前身番組『LOVE LOVEあいしてる』で、無理矢理ギターを弾くことになったという剛。当時は本当に忙しく、ただただ「寝たかった」そうで、さらに「ジャニーズとなると、言ってはいけないコメントとか、なんか暗黙の了解がある世界なので。本当の自分が伝えられないというか。その孤独に出会ってた時」でした。そんな時に与えられたのがギター。剛は「ギターで歌詞にして歌にしてしまえば歌えちゃうから、それで本当の自分が出せるような気がして、すごく救ってもらった」と、ギターへの感謝の念を語ります。

そして2つ目のターニングポイントとなったのが07年「初めてのパリで刺激を受ける」でした。仕事兼プライベートで10日間パリを訪れた剛は、「自己主張がちゃんとある人が多い」ことに感銘を受け、「『現実を歌うアイドルになりたい』とすごく思った。『僕として生きる』っていう」と、取り繕った生き方をやめることに。

そして10年には、3つ目のターニングポイントとなる「初めて京都・平安神宮で歌う」。以降連続でソロライブを開催していますが、最初に歌った時は「欲」と「ちょっとした緊張」を持って歌ってしまったことから、「『ここで歌うためには、両方捨てないといけない』と思った」とか。

剛の達観した発言の数々に、レポーターの鈴木あきえは思わず手を合わせていましたが、ライブ中には「リアルにファンの人が手を合わせる」ことも。剛は自身の語りを「ファンキー説法」と呼んでいましたが、レギュラー出演している『トーキョーライブ22時』（テレビ東京系）では、視聴者の悩みに真摯に耳を傾ける姿に「堂本寂聴」とのあだ名が付いたほど。これからもこの独特の語りで多くの人に寄り添ってほしいものです。

さてその後訪れたチョコレートショップ「B byB.GINZA」（東京・銀座）では、自身が食後に必ずデザートを食べるなど「食に関しては相当ガーリー」なのに対し、「光一の方が全然男っぽいですよ。（甘いものは）ほぼ食べない。寿司屋行ってもイカだけ食べてます」と、相方の謎の嗜好を明かした剛。

以前雑誌の取材で「子どもができたら育児休暇を取って、一緒に子育てしたい」と話したこともある彼ですが、結婚観を語る場面では「『子孫がいればいいな』みたいな感じがすごくある」と、結婚そのものより子どもがほしいという思いが強いよう。しかし「真面目な話もできて、ユーモアのある話もできないと、結婚が想像つかない。結婚が想像つかないっていうことは、お付き合いも想像つかない。お付き合いが想像つかないってことは、サヨナラ」と中途半端な関係を嫌い、理想の関係を尋ねられると、「求め合わない」とキッパリ。一見冷たくも取れる発言ですが、剛が「求め合わないってことは、“与え合う”ってことね」と続けたため、再び繰り出された名言に、鈴木は「ちょっと待ってくださいよ。またキマってますね」と唸っていました。

5月20日には1年3カ月ぶりとなるソロアルバム『TU』を発売し、週間オリコンランキング1位を獲得した剛。詞や曲は直感で「こういうのを曲にしたいな」とひらめくそうで、この日も鈴木の足元がエアー入りの足袋だったことから「地下足袋エアソウル」というタイトルを思い付く一幕も。剛は「作っていいなら作りますよ？」「ビジネスはこうやって成立した方がおもしろい」とノリノリでしたから、近いうちに剛プロデュースのテーマ曲がお披露目となるかもしれません。