＜ジャニタレ掲載誌チェック!!＞

7月18日に映画版が公開となる、SMAP・木村拓哉主演ドラマ『HERO』。「オリスタ」7月20日号（オリコン・エンタテインメント）には、完成報告会見のレポートなどのほか、木村のインタビューも掲載されています。



インタビューでは、久々に同作に戻ってきた相棒的なキャラクターの雨宮舞子（松たか子）とのシーンについてなど、撮影の裏話についても語っていましたが、話は作品からSMAPとしての活動へと広がっていきます。

森且行の脱退や稲垣吾郎や草なぎ剛の警察沙汰など、これまで封印されてきた“SMAPのタブー”にあえて触れた昨年の『武器はテレビ。SMAP×FNS 27時間テレビ』（フジテレビ系）のように、ベテランらしからぬ試みも記憶に新しい彼らですが、その活動全般について木村は「むしろ、チャレンジしないとSMAPじゃない、ぐらいのグループだと思う」と言い切っています。

そして音楽活動については、シングルを出すたびに違ったタイプの楽曲に挑戦していることを引き合いに出し、「僕らは自分で曲を作ってないから。そこはすごく大きい」とコメント。そこで「全員が全員、『これ最高だよね』って言ってできてるものって、実は数少ない。アイツはいいと思ってるけど、こっちはまったく思っていなかったり」と、5人の意見の相違についても触れています。

例えば彼らの代表曲の一つ「夜空ノムコウ」は、「最初から僕はすごくいいと思ったんですけど、『なんであんなトロトロした曲』とか『歌番組に出て、動いてない自分たちが耐えられない』とか愚痴っているメンバーもいましたからね」「何人かは『立ちっぱなしで間が持たない。どうするんだよ』って最初ボヤいてた（笑）」とぶっちゃけ！　彼ら初のミリオンヒットとなり、音楽の教科書にも採用されたこの名曲誕生の裏には、さまざまなエピソードがあったようです。

また「いまだに、プロアマみたいなものなんで（苦笑）。違うことをやり続けなければ、失速すると思う」ともコメント。これは音楽についてのコメントですが、彼らの活動全体に関して言えることでもあります。現在ではアイドルが演技やお笑い、バラエティ番組での司会、報道番組でのキャスターなどさまざまなジャンルの仕事にかかわることは目新しくありませんが、芸能界の中でも先陣を切って“アイドルの殻を破る”ことに挑戦してきたのがSMAP。彼らがグループとして勢いを持ち続ける理由がここにあります。

「今、SMAP5人で映画をやるなら、どんな題材でどの役を誰にやらせたい？」という読者からの質問に絡んで、ドラマの『古畑任三郎 vs SMAP』（1999年放送、フジテレビ系）などの話が出てきますが、そこでも「いい加減、映画の中でもチームじゃなくていいんじゃない？」「（自分が悪役をやるのは）全然ありです」などと、規定路線を嫌う木村らしいコメントも。

今号には現在放送中のドラマ『HEAT』（フジテレビ系）に出演する稲垣のインタビューが掲載されていますが、“他のメンバーの心が読めないし、自分もメンバーに対しては本当の心根を出さない”と語っており、「（グループを続ける上で）それが大切なのかもしれないし、そうやって神秘性があったほうがおもしろいんじゃないですかね」「（あまりお互いに知りすぎると）なぁなぁになってしまうでしょ」といった、興味深いコメントも飛び出しています。

メンバー全員がアラフォーという前例のないモンスター・アイドルに成長したSMAPですが、まだまだ私たちに面白さや目新しさを提供してくれる稀有な存在でもあります。その片鱗を垣間見せるようなコンテンツが多い今号、ぜひチェックしてみてください。