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「オリスタ」9月7日号（オリコン・エンタテインメント）は、1800号を記念して、デビュー前からさまざまな号で表紙を飾ってきたKinKi Kidsを大特集。インタビューやグラビアはもちろん、デビュー直前に初登場した号（1994年12月26日号）、『新堂本兄弟』（フジテレビ系）ファミリーと表紙を飾った号（2014年8月18・25日号）など、節目となった記事をまとめた「KinKi Kids×オリスタ HISTORY」企画もあり、読み応え満点だ。



今号の連動特集「初めて好きになったアイドルランキング 2015」では、20代読者の1位を獲得しているのがほかならぬKinKi Kids。関ジャニ∞のメンバーなど同じジャニーズ内のタレントはもちろん、ベッキーらの女性タレントや、Da-iCEら本格ダンスヴォーカルグループなどにも「初めて憧れたアイドル」として、彼らの名前が挙げられている。では、2人が考えるKinKi Kids像とは一体どんなものなのだろうか？　堂本光一、堂本剛それぞれのインタビューから発言をピックアップしてみた。

近年はアイドルとアーティストの境目が曖昧だと言われているが、KinKi Kids＝アイドル、という見方については光一が「アイドルというのを意識したことは、今まで一度もないですよ」「観る人にとってのアイドルが我々であれば、それはありがたいことだと思います」とコメント。剛は目線を変えて「アイドルというお仕事を頑張って演じるのではなく、その人自身がナチュラルに解放された状態で自由に何かを表現したり、いろんな人たちの前に立つことが大事な気がする」と、アイドルそれぞれの個性を受け入れる社会の風潮を望んでいるよう。

では、それぞれが役者やソロとしても活動する2人は、KinKi Kidsでの活動をどう捉えているのだろうか？　光一は「“自分がやりたいこと”っていうのとは違う、『これをやってください』と言われたことをやることが、自分のためになることもあると思う」「逆に言えば、KinKiがあるからこそ、ソロで自分の趣味の世界を存分に表現したいと思えるのかもしれないし……」と、ユニットとソロでの活動が表裏一体になっていることを示唆。ソロとしては光一は時代の流れに沿ったダンスミュージック、剛はロックやファンクといった作風にトライしているが、ユニットでは“みんなのKinKi”のイメージを重視しているようだ。

同じテーマについて、地元・奈良への愛着が強い剛は「僕は常々、KinKi Kidsには“KinKi”とついてるので、基本、大阪ノリであるべきやと思うんですよね」「みんなが忘れがちなんですけど、東京のブランドじゃないんですよ。ジャニーズ初の関西デュオですから。（中略）関西っぽいムードをもっと出すべきじゃないかって」と、2人の本来あるべきスタイルについてコメント。ジャニーズでも関西出身の後輩がいるが、「関ジャニ∞や（ジャニーズ）WESTよりは、我々はちょっと品があるんでね……」「本当に申し訳ないんですけど、育ちの良さがね（笑）。僕も光一も、もっとヨゴレを出したいんですけど（中略）、品が邪魔して、やっぱりきれいになっちゃうんですよね（笑）」と、愛のある後輩いじりを展開。

インタビューの最後の質問で、“本当は二人で一緒に歩み続けたい だけど見えない未来が邪魔をする”という歌詞が印象的な曲「Be with me」を引き合いに出された剛が「僕らふたりは特殊なんですよね。自分たちだけでコントロールできるものではないけれど、僕としては、KinKi Kidsが自由に表現できる場所をもっと与えたいなっていう努力はしたいと思ってて。KinKi Kidsで過ごす時間と場所を多く設けてもらえたら、ふたりで何かを始めようっていうことになるだろうし」と、気になる発言をしている。レギュラー番組『KinKi Kidsのブンブブーン』（フジテレビ系）収録やツアー期間以外は単独での活動が増えている昨今、30代後半となった2人がどんな活動展開をしていくのか、注目が集まるところだ。