冠番組のスタートや、ジャニーズ事務所の50年の歴史を振り返るミュージカル『ABC座2013 ジャニーズ伝説』を任されるなど、今年は飛躍の一年となったA.B.C-Z。グループでは戸塚祥太＆塚田僚一の“戸塚田”や、河合郁人＆五関晃一の“河五”など、ファンに人気の組み合わせがありますが、中でもファンの心を掴んでいるのは、河合＆戸塚の“ふみとつ”コンビです。ともに1999年にジャニーズに入所した河合＆戸塚は、プライベートでの交流話はあまり聞かれないものの、仕事上では特別な関係を築いています。

「ポポロ」2014年1月号（麻布台出版社）には2人のインタビューページが掲載されていますが、



河合「トッツーはいちばん早くメールを返信してくれるから、仕事関係とかでもよくやりとりしてるよね」
戸塚「俺は即返信派だから」
河合「ほかのメンバーだと返信が遅くて、ホントあてにならないんだよね～（笑）」
戸塚「じゃ、これからも俺のことを頼ってきてよ！」
河合「頼りにしてま～す！」

と、2人の関係性が垣間見れる会話が織りなされていました。また、「Wink up」2014年1月号（ワニブックス）では河合が「オレの扱いがうまいの？　戸塚じゃない？　いじるっていう方向じゃなく、“こいつには、今はこうさせよう”ってコントロールする能力があるような気がする」とコメントしており、戸塚に対する信頼の厚さが伝わってきます。

一方、戸塚が10月から連載を始めた総合文芸誌「ダ・ヴィンチ」（KADOKAWA）2014年1月号では“ふみとつ”ファンだけでなく、A.B.C-Zファンの涙を誘う『ミュージックステーション』（テレビ朝日系、8月30日放送）の裏話を公開しています。

当日はデビュー時以来、約1年半ぶりに同番組に出演したA.B.C-Z。テレビ露出が少ない彼らにとっては視聴者にアピールできる貴重なチャンスでしたが、本来グループで1、2を争う正統派イケメンの戸塚が、ド派手なバンダナに丸眼鏡という“トンデモ奇行ファッション”で登場。アイドルらしからぬ出で立ちは多くの視聴者＆ファンに衝撃を与えました。

「ダ・ヴィンチ」の連載「ジョーダンバットが鳴っている」によると、普段から喋りが苦手な戸塚は「自己表現の意味で大好きなファッションアイテムを着けて出ようと考えた」そうです。自身では“憧れのロックスター”のようなスタイルに満足していたものの、本番を終えるとメンバーの顔が心なしか浮かない表情で、楽屋には重い空気が流れていたとか。

そんな時、スタッフから「とっつー、まずいよ。バンダナと眼鏡、かなり不評だよ」と聞かされた戸塚。自宅に帰って映像を確認したところ、ハイテンションで悪目立ちしてしまったことを反省し「正直、自分でも呆れた」と、その時の心境を明かしています。

翌日もマネジャーに呼び出されて注意を受けた戸塚は、まずはメンバーに謝罪しようと、河合にお詫びのメールを送信。戸塚が誌上で紹介したところによると、河合からは、

「正直びっくりしたよ！　2回目のMステだったし、気合いが入るのはわかる。俺も何か残さないといけないって気持ちがあって、MC部分で空回りしちゃったことは反省してる。自分1人じゃなく、5人でやってることを忘れないようにしようぜ！（中略）1人じゃないんだから、なんかあったら言ってね！　俺、たいした答え出せるか分からないけど、ちゃんと聞くから。これからも突っ走ろう」

というメールが届いたそうです。河合の返信には「自分達らしく進んでいけば大丈夫！」と、A.B.C-Zの成功を確信する一文もあり、そのためには自己主張をするのではなく、グループで活動していることを“自覚していこう”と呼びかける内容でした。怒るわけではなく、かといって自分の考えを押し付けるような言い方をしないところに、河合の懐の広さを感じます。他のメンバーも同じように温かい対応をしてくれたそうですが、誌上で公開していることからも、河合からのメールは戸塚にとって特別な内容だったのでしょう。

普段は積極的に絡まない2人ですが、このようにお互いに信頼し合い、強力な絆で結ばれている河合と戸塚。まだまだ知名度は低いA.B.C-Zですが、こうしたメンバー間の助け合いが成功への一歩となるよう、温かく見守っていきたいですね。