2月23日放送の『新堂本兄弟』（フジテレビ系）にテゴマスの手越祐也と増田貴久が出演した。手越祐也といえばライブ中にささやく甘～い言葉が有名だが、この日も「NEWSとたくさんラブラブしようね！」「もっともっとオレらとイチャイチャしようぜ、かわいい子猫ちゃ～ん」などの過去の名セリフをVTRで多数紹介。さらに手越がスタジオを東京ドームに見立て、「じゃあみんな、今日はここが世界で一番ラブラブで熱くてイチャイチャする場所にしようぜ！　ハニーたちよろしくぅ！」と客席に向けて言い放つと黄色い歓声が上がった。



これが同じアイドルであるはずのKinKi Kidsとなると難しい。番組中、堂本剛も手越にならい、客席に甘い言葉を投げかけることになったのだが、「みんな、今日は僕たちのために来てくれて本当にありがとう！　愛してるよ！」と言いながらも終始ニヤけ顔。言いながら「お前なに言うてんねん！」と自分にツッコみを入れてしまう始末。

さらに光一ともなると、「みんな今日も、めっちゃかわいいね！」という手越のセリフに、「見えてねーよ！」と猛ツッコミ。手越のファンサービスには毎度「気持ち悪い」と顔をしかめている彼だが、この日も「どう見たって“子猫ちゃん”じゃないじゃん」と言い切り、客席から非難轟々。しまいには「サイテー！」のヤジまで飛んだ。しかしこのファンとのやりとりもKinKi Kidsのコンサートではよく見られる光景なのだ。ここで改めて、光一のファンいじりを振り返ってみよう。

2012年末の『ジャニーズカウントダウンコンサート』で共演した手越の「かわいい子猫ちゃ～ん」を受け、翌日のKinKi Kids単独コンサートでは、「僕には化け猫しか見えないんですけど……」と口を滑らし、ファンから大ブーイングを浴びた。13年末の『ジャニーズカウントダウンコンサート』では客席に向かって、「（テレビ中継が始まることを知らせながら）化粧直すなら今です、特にKinKiファン！」と自分のファンを名指し、うちわを手にアピールするファンには「なんでうちわなの？　冬だよ冬。そんなに暑がりなの？　あ、見るからに暑そうだもんね！」ととにかくファンをいじり倒す。自身のコンサートでは、「2階とか見えてないので手を振らないでください」「スタンド～見えてますか？　僕は見えてません。上の方～、見えてますか？　僕は見えてません。一番前～、見てない！」。アンコールが続くと「早く帰れや～」「強制退場を始めます」と言い出すなど、最後の最後まで毒舌が止まらないのだ。

これに傷つくどころか、「安定の光一」「他の人に言われたら腹立つが、キンキ兄さんだと愛を感じる」と、真っ向から楽しんでしまうのがKinKiファン。KinKi Kidsを尊敬する増田は『新堂本兄弟』で、ライブ中、いつも通り甘い声で「子猫ちゃ～ん！」と呼びかける手越の傍らで、「化け猫どもー！」と発言し、免疫のないファンたちはを傷つけたと失敗談を告白。これを聞いた光一はさすがに「そういうとこ見習っちゃダメだよ！」と釘を刺す。光一の毒舌が笑いになるのは、絶妙なツッコミを入れる相方・剛の存在と、光一の暴言に「サイテー！」「うるせー！」などのヤジを返せるファンがあってこそ。そしてなにより、光一のキャラクターがなせる技なのかもしれない。