6月27日放送の『メレンゲの気持ち』（日本テレビ系）にNEWS加藤シゲアキが出演。私生活をたっぷりと明かしてくれました。



著書の累計発行部数は42万部、来春には処女作『ピンクとグレー』（KADOKAWA）がHey!Say!JUMP中島裕翔主演で映画化されるなど、小説家としての活躍も目覚ましい加藤。加藤が小説を書くようになったのは、ジャニーズ公式携帯サイトで「吾輩はシゲである」というエッセイを連載していたことがきっかけ。そこから雑誌での連載を持つようにもなりますが、「エッセイとかやってると、逆に面白いことを起こさなきゃっていう気持ちになってきて。だんだん疲れてきて、フィクションでちゃんと表現したものを作りたい」という気持ちが20歳頃から芽生えてきたそう。

しかし本業はアイドル。楽屋では執筆しないのかと尋ねられると、「いやもうメンバーが『お前またそうやって格好つけて小説家ぶってんだろ！』って言ってきますもん！　下手したら削除しますからね！　怖い怖い」と苦笑。そのため帰宅後から日の出までが小説家としての稼働時間。「太陽と目が合うとさすがに疲れてくる」と独特の表現をしてみせると、番組レギュラー・いとうあさこは「シャレた言い方するねぇ！」とその表現力に圧倒されたよう。またMCの久本雅美が「体キツくね？」と気遣うと、加藤は「好きなんでしょうね。小説の良いところは、いつでも考えられるんですよ。家では書いてる時間だけあれば良いので」と回答。むしろアイドルとしてさまざまな現場に身を置くことが、小説を書く上での「タネ」として活きているんだそうです。

ところでこの日、ファンが最も楽しみにしていたのは加藤の自宅公開VTRでしょう。「中古カメラ屋さんに行って、お年玉でカメラを買うのが毎年の恒例」と、趣味だというアンティークカメラのコレクションを披露し、またそのカメラで撮ったという、パリの街並みのモノクロ写真も飾ってありました。気になる加藤の本棚は「作家が本棚を持ってないのはマズい」という理由から、オーダーメイドで作ってもらったもの。しかしそこまで部屋が広くないのか、すぐ前にソファが置いてあるため下の扉は開かないんだそうです。そして、いつも小説を書いているという書斎も公開。卓上にはソロ曲の作詞や作曲をするために使うというマイクもあり、二足のわらじを履く加藤の多忙さがうかがえます。

さてここまでは若手作家かつアイドルらしい部屋だったわけですが、一方で梅酒や梅干しを漬けた容器が存在するなど生活感もありました。梅は毎年和歌山に住む友人から送られてくるそうで、ずっと梅酒にしていたものの全然飲まないことに気付き、4年前からは「梅干しを作り始めました」とのこと。「梅干しのヘタを取ってる時が最高に幸せ」だそうで、キレイに取ることが一種のストレス発散にもなっているようです。そしてさらに「梅干しにも慣れてきたので、去年からカラスミを作り始めました」と加藤。趣味の釣りで獲た魚の卵を使用するそうで、この時はスズキのカラスミが映されていました。

加藤といえば極度の人見知りとして知られていますが、ここまで多趣味なのも「好きなんでしょうね、一人でいるのが」という潜在的な理由から。しかし“釣り”という共通の趣味を持つ嵐・大野智とは、同じ人物から釣りを教えてもらっていたことから交流を持つようになり、一緒に三宅島に行ったことも。共通点さえ見つかれば人見知りは緩和されるのかもしれませんが、ではメンバーとの初対面はどうだったかというと「ずっと小山（慶一郎）さんがいたんですよ。小山さんは異常な社交性の持ち主で、彼がグイグイ行ってくれるので、僕は後ろを付いていくだけで何とかなったんですよ」と小山頼みだったそうです。

釣った魚は、大きい場合は味噌漬けや塩こうじ漬けにして友人にあげることもあるという加藤。スタジオでは真鯛を三枚おろしにし出演者を驚かせましたが、そんな多趣味な加藤に対し、久本が「小説書いて歌って踊って料理もできるって言ったら、第二の加山雄三さんじゃない？」と指摘する場面も。ゲスト出演していた谷村新司も「好奇心がこれだけあるなら、もっといっぱい（いろいろ）できると思う」とコメントしていましたが、その好奇心こそ小説家としての糧。先日新刊『傘を持たない蟻たちは』（同）を発売したばかりの加藤ですが、持ち前の好奇心があれば、今後もネタが枯渇することはなさそうです。