こちらは千賀です

芸歴23年目のよゐこ濱口優が、Kis-My-Ft2にバラエティーの真髄を叩き込む新番組『濱キス』（テレビ朝日系）。5月10日と17日の放送では、2週に渡りキスマイの知名度を調査する過酷な街頭インタビューの模様が流れました。

番組冒頭で濱口は「誰やお前ら！　キッス？　何てハレンチな名前や！」と絡み、「今のがな、世間の声や！　世間はまだ誰も知らんで！」と忠告。衣装である学ランから名札を取られたメンバーは、完全に名無し。この状態で街頭インタビューを行い、自らの知名度を調査することになりました。場所は巣鴨、新橋、武蔵小山、恵比寿、渋谷。以上の5カ所のうち、3カ所でキスマイ全員の名前を言える人が見つかればクリア。果たしてキスマイの知名度はどれほどのものなのでしょうか。

まずは巣鴨。別名「おばあちゃんの原宿」とも言われる街ですから、かなりの苦戦を強いられると予想がつきます。行き交う人々に話しかけるもグループ名すら知られておらず、挙句の果てに「日本語しゃべれるでしょ？」と外国人に間違われる始末。しかしインタビュー21人目。「孫が“ハーハー”言ってる」「保育園で流行ってる」と話す女性が、北山宏光の名前を言い当てました。これに大喜びの北山は思わず女性と握手し、「うれしいコレ！」と声を上げますが、他メンバーについては全く名前が出てきません。「孫や娘がファン」だという36人目の女性も、知っていたのは北山のみ。ここで宮田俊哉が「何で北山だけなんだよぉ！」と本音をあらわにします。どんよりとするメンバーに反し、北山が余裕の笑みを浮かべていると「あんま笑うな」と北山の肩に手を置く千賀健永。さらに二階堂高嗣も「あんましゃべんな！」と言い出します。「うれしいのはうれしいしさぁ」と北山が正直に話すと千賀は、「“うれしい”で終わり！」。宮田も「次行きましょう、次」と闘争心をむき出しに。しかし結局、巣鴨で出たのは北山の名前だけでした。

次のインタビュー地、新橋へ向かうロケバス内で、二階堂が「名前呼ばれたってどんな気持ち？」と聞くと、「すごい好きになる、その人のことを。ものすごい好きになる」と北山。「知ってくれてるってやっぱうれしいよね」と二階堂。その会話を微妙な面持ちで聞いている玉森裕太と藤ヶ谷太輔の姿が映し出されます。

その後サラリーマンの聖地・新橋にたどり着くものの、インタビューを断る多くの男性たち。グループ名を言われるだけでも「おぉー！　知ってた！」と大喜びするメンバーからは、もはやオリコン1位の貫禄は感じられません。新橋ではアルバム『SHE！HER！ HER！』を「スーハーハー！」と間違えられたり、「知念くん！」と言われたりしながら、ついに藤ヶ谷の名前を知る人が現れます。やはりうれしさで思わずハイタッチしてしまう藤ヶ谷。「男性ってのがすごくうれしい」と語りますが、その後はキスマイを知る人がなかなか現れず、あっという間に14人目。すんなりとグループ名がわかった若いサラリーマンは、グループ名が頭文字で構成されていることも知っている様子。が、ここでおっちょこちょいな北山が「僕ね、『Ki』なんですよ。『北山……』あっ！　言っちゃった！」と、最大のチャンスにもかかわらず大ヘマをかまし、宮田は「いい加減にしろよ！　調子乗んなよマジで！」と激怒。二階堂も「巣鴨で名前知ってもらってるからって！」と文句。グループとしてのチャンスをフイにしてしまった北山に、宮田は「早く捕まえろよ！」と次の人を探すように言い、しばらくすると千賀も「（北山は）ずっと休憩してる」、「北山の聞き方さぁ、ちょっとケンカ腰じゃない？」と怒り気味。段々とメンバーの雰囲気が悪くなるなか、19人目で就活中の同年代の男性を見つけたキスマイ。男性は次々とメンバーの名前を言い当てるものの、宮田と横尾渉のことは知らず。「全然気にする必要ないよ！」（北山）、「これからだよ」（玉森）、「行けるよ！」（藤ヶ谷）と、知名度高めの3人が他メンバーを元気付けるも、「気にするだろ！」（宮田）、「無理無理」（横尾）と本気でへこんでいます。

ロケバスに乗り込み「主婦はテレビ見る時間が長いし」と、次に訪れる武蔵小山の商店街に思いをかける北山。商店街に着き、藤ヶ谷と玉森が道行く女性にインタビューをオファーすると拍子抜けするほどあっさりOK。さすが「主婦キラー」と呼ばれる2人ですが、実際に話を聞くと「初めて見た」などと言われて連敗。あっという間に12人目になり、北山、玉森、藤ヶ谷の名前を知る人が現れます。しかし「ごめんなさい、そこまでしかわからないです」と、露出の少ないメンバーは主婦層にも知られておらず。インタビューに協力してくれた小学生の女の子に握手をしようと手を差し出しても「いいや」と断られてしまうなど、大きな屈辱を味わいます。しかし34人目。ある女性が初めて宮田の名前を呼ぶと、「オレ今日初めて名前呼ばれたんです！」と両手で握手をしにいって大喜び。ここで初めて全員の名前が呼ばれてステージクリアとなり、「マジ泣きそうだわー！」と、宮田は子どもの頭まで撫でていました。

続いて若者の街・渋谷。アイドルとしては絶対に外せないスポットです。だんだんと暗くなってきたのもありナンパやキャッチと間違えられながらも、16人目で早々と全員の名を知る女性が現れてステージクリア。最後は恵比寿の働くお姉さんにインタビューを敢行しますが、やはりここでも北山、藤ヶ谷、玉森の3人以外の知名度の低さが表面化。次第に広がるメンバー内格差に、横尾は「しょうがない。しょうがない」と自分に言い聞かせ、宮田と二階堂は「（その3人の名前が出るのは）もうわかってる」、「もうわかってんの！」とキレ始めます。それに対し藤ヶ谷は冷静に「俺らがなんだよ。（大事なのは）自分だろ？」とたしなめていました。そして険悪ムード漂う29人目。ここでやっと全員の名前が呼ばれ、全ての課題をクリアしたのでした。

リリースしたシングルは3作連続オリコン首位、アルバムも初週で25万枚を売り上げ、東京ドーム公演も大成功を収めるなど、デビュー以来ノリにノッているキスマイ。ですが、この企画で自らの知名度の低さを痛感することになりました。この屈辱をバネに、いつの日か誰もが知る国民的アイドルまで上り詰めてほしいものですね。