11月26日放送の『HEY！HEY！HEY！』（フジテレビ系）は、ゲストに近藤真彦とKis-My-Ft2が登場し、それぞれ新曲を披露。また同番組の放送も残すところあと3回ということで、近藤とキスマイをスタジオに迎え、ジャニーズタレントのトーク名場面集を鑑賞しました。

まずは近藤の出演シーンをVTRで振り返ります。近藤の初登場は1996年7月17日。当時の映像を見るに、深く腰かけて腕と脚は組む、という近藤独特の偉そうな座り方は今も昔も変わらないよう。「忍者」というグループ名について尋ねられた近藤は、「まぁうちの事務所が付けそうな名前だなって。僕ら『たのきん』って……」とコメント。この時司会のダウンタウンは、ジャニーズの後輩と近藤の関係を「僕らが坂田利夫に会うみたいな」と師弟関係で表現し持ち上げていましたが、2005年12月12日に9年ぶりに登場した際には「（9年ぶりだなんて）よっぽど歌ってないってことですよ！　『アンタ誰やねん！』って話」と近藤をこき下ろしていました。

また07年1月22日の放送では関ジャニ∞の横山裕がVTR出演し、「どうしたら事務所のメシ会というものに参加させていただけるのか｣と質問。すると近藤は｢まぁ、ご飯食べたかったら東京出てこいっていうことですねぇ｣と関ジャニ∞のアイデンティティを完全に無視。役に立ちそうもないアドバイスをしていました。

一連の懐かしい映像を見た近藤は、同世代のダウンタウンに、これまでの気遣いを感謝。そして、「大して盛り上がらない話なんですけど」と断りを入れつつ、「後輩の年上は、どう対処します？」と質問します。というのも近藤は、演歌歌手の山川豊とデビュー年度が一緒。山川は近藤より6つ年上なのですが、デビューが同じなので同期に当たるわけです。が、その後山川の兄・鳥羽一郎がデビュー。鳥羽は芸歴で言えば後輩ですが、「顔はすごい先輩なんですよ」と近藤。「人生の先輩というくくりであれば、ちゃんとご挨拶しなければいけないし」とずっと対応に困ってきたようですが、結局松本人志が「全然盛り上がらない話ではなかったですよ。ただ、ここでする話ではなかった」と笑いを取って終了。結局回答は得られずじまいでした。

この後、「ジャニーズ名場面集」と題されたVTRが流れます。04年1月26日放送回にはKinKi Kidsが出演。堂本光一の外見が今とさほど変わらない一方で、剛は前髪をアメピンで留めたり、眉山がやたら細かったりと現在とは別の意味で“個性的”。この回では、そんな剛が手作りカレーを持参。が、そのカレーはトロみがなくて水っぽく、松本は「見た目は僕の好きなカレーではない」とキッパリ。その見た目から「シャバシャバカレー」と名付けられた剛のカレーに、光一は一口食べて「普通やな。コメントしようがないですよね」。見た目は本格派に見えたのですが、味は至って普通だったようです。

04年2月9日放送回には、タッキー＆翼が出演。ジャニー喜多川社長からの電話の話で盛り上がります。今井翼はオーディションの1週間後に電話を受けたそうで、ジャニー社長は名乗らずに「ボクだけど」と言ったのだとか。これを聞いた松本は「オレオレ詐欺やないか！」とツッコみます。また滝沢秀明への電話では、ジャニー社長からかけてきたにもかかわらず「『YOU誰？』って言われて。アンタが誰だよ！　って（笑）」と滝沢。ジャニー社長からの電話は悪質なイタズラ電話に近いものがありますね。

04年2月23日には嵐が登場。ジャニーズ入りしたキッカケについて浜田雅功が尋ねると、松本潤が「僕はオーディションやってないんですよ」と話し始めます。ジャニー社長から直接電話を受けた松本は、レッスン会場に「YOU来ちゃいなよ！」と誘われたそうで、この話に浜田は「出た～～～！」と大喜び。もはやこの誘い文句は有名ですが、浜田はジャニー社長の言動がツボらしく、この後、同年3月14日にゲスト出演したV6にも「なんかおもしろい話ある？　ここのボスのおもしろい話」と社長のネタを催促。井ノ原快彦が「ブルーベリーガムをいっつも食べてて、社長が」と話し始めると、「これ新しい！」と身を乗り出して興奮する浜田。井ノ原いわく、ジャニーが自分と話しながらガムを取り出したので、てっきりくれるものだと思って「あ、どうもすいません」と受け取ろうとしたら「オマエじゃねぇ馬鹿野郎！」と怒鳴られたのだとか。しかしその後に「その図々しさがいいねぇ」とホメられたという井ノ原。松本は「どないやねん！」と言っていましたが、浜田は「やっぱおもろいわ」。ジャニー社長の逸話、挙げればキリがなさそうです。

2年後の06年6月19日放送回では、TOKIOとV6がボウリング大会。松岡昌宏、国分太一が連続ストライクを決めてジャニーズの意地を見せ付けます。が、なんと岡田准一は投球前に球を落とすという大失態。現場が大盛り上がりするシーンが流れました。

その後映像がスタジオに戻ると、Kis-My-Ft2の北山宏光が近藤との思い出を語ります。実は近藤とは、この収録時に初めて話したという北山ですが、小学校のころ頃、自分のお小遣いで初めて買ったCDが近藤の「ミッドナイト・シャッフル」。その後もコンサートで「ざんばら」を歌うなど、近藤には思い入れが強い様子。「ざんばら」を歌った際には近藤からサイン入りのCDをもらったそうで、それを喜びの表情で語りますが、「あれ、事務所の後輩全員にあげたの」と近藤。その話がウソかホントかはわかりませんが、北山は「こんなに喜んでるのに？」とショックを受けていました。

特集のラストでは、記憶に新しいKis-My-Ft2の初登場回（2011年7月25日）のVTRも流れました。この回では宮田俊哉が先陣を切り、メンバー全員でオタ芸を披露。その映像を改めて見た宮田は「なんかすいませんでした……」と謝罪。そして、「ジャニーズとしてどうですか？」と近藤に尋ねると、「あのVを見て1人で考えてたことは、もしあの場にオレがいて、オレに振られたらどうするか。……きっと、やってた（笑）」と近藤。キスマイの面々は手を叩いて喜んでいました。是非どこかで近藤のオタ芸を見てみたいものです。

94年の放送開始から実に18年。これまでダウンタウンの歯に衣着せぬトークで多くのジャニーズタレントをぶった斬ってきたこの番組が終わりかと思うと、淋しいファンも多いと思います。今回で懐かしいジャニーズの映像も見納めということでしたが、12月17日放送の最終回には一体誰がゲスト出演するのでしょうか？　楽しみですね。