テレビやインタビューで「芸能人とは連絡先を交換しない」と公言し、プライベートを知る芸能人は数少ないといわれるSMAP香取慎吾。香取が連絡先交換を頑なに拒否したため、大河ドラマ『新選組！』（NHK）で共演した俳優の山本耕史は、香取が不在の楽屋に無断侵入し、番号を“盗んだ”という荒業に出たのはファンには有名な話です。9月2日放送の『SMAP×SMAP』（フジテレビ系）でも、映画『踊る大捜査線 THE FINAL 新たなる希望』（2012）で共演した小栗旬が、撮影時に「飲みに行きましょう」と香取を誘ったものの、「オレそういうの行かないから無理だよ」と断られたことを明かしていました。

SMAPでは最年少の香取ですが、芸能人とは交流しない一方で、ジャニーズの後輩に対しては面倒見の良さを発揮しています。昨秋には刑事ドラマ『MONSTERS』（TBS系）で山下智久と初共演し、2人はドラマ共演をきっかけに「The MONSTERS」としてCDデビューも果たしました。お酒を飲みに行った際には、香取が山下に仕事のアドバイスをするようで、7月15日に放送された『ネプリーグSP』（フジテレビ系）では、山下が香取のことを“アイドル界のハーバードの教授”と、説明していました。ユニットの活動はその後も継続しており、9月11日にリリースされた山下のニューアルバム『A NUDE』には新曲「PAri-PArA」も収録されています。

このほかにも、今年4月期の香取主演ドラマ『幽かな彼女』（フジテレビ系）にはKis-My-Ft2北山宏光、ジャニーズJr.森本慎太郎、神宮寺勇太、岩橋玄樹が出演。「Wink up」（ワニブックス）2013年10月号の「ボクが語るあの先輩とのキズナ物語」ページでは、同ドラマで共演した森本・神宮寺が香取との共演時のエピソードを語っています。

クラスの一匹狼的存在でヤンチャな生徒役を演じた森本は、

「ドラマで香取さんと共演させてもらったとき、ちょうど悩んでることがあって。お話する機会があったから、相談をしてたんです。そしたら、クランクアップしたときに、“あれからどうした？”って心配して、わざわざ声をかけてくれたの。もちろん真剣に悩んでたけど、気にかけてくださってると思わなかったから、ビックリした！　でも、すごくうれしかったな。気持ちもラクになったし」

と、香取の面倒見の良さが垣間見える思い出を明かします。さらに、普段は“チャラ男”と呼ばれ、ドラマではお爺ちゃんっ子な少年を演じた神宮寺も、「先輩とのキズナ物語」というテーマに対して、

「これはもう、ドラマ『幽かな彼女』で共演させていただいた香取さん！　よくしてくれすぎてヤバかったですもん。打ち上げのときボクと岩橋がMステ（『ミュージックステーション』テレビ朝日系）の出演があって途中までしかいられなかったんですけど、メッセージとプレゼントをくれたんです。会場を出るときも“がんばってこいよ”って声をかけてくださって。うれしすぎて、Mステの楽屋で泣きました（笑）。さ細なひとことだったけど、ホントに感動しました！」

と、大先輩・香取の思いやりのある言動に、思わず男泣きしてしまったという神宮寺。もらったプレゼントは、神宮寺にとって一生の宝物になるのではないでしょうか。

また、香取と後輩の交流に関するエピソードは、同誌の「メンバー愛激萌え名言集」ページにも掲載されています。ほかのグループとの交流を紹介する欄に、NEWS・増田貴久が過去に語ったエピソードが掲載されています。

「オレ、デビューするより全然前に香取慎吾くんとCMで共演したことがあったのね。そのとき、慎吾くんから『デビューできるといいね』って言われたんだけど、一年前くらいかな？　慎吾くんと仕事で一緒になったからあいさつに行ったら、『キミ、あのときの子だよね』って覚えててくれて『デビューできたらいいねって話してたことが実現してよかったね』って言ってもらえて。あれは、すごく感激したよ」（2009年10月号）

香取と増田が共演したのは、2002～03年頃に放映されていた「家庭教師のトライ」のCM。家庭教師役の香取が学習計画表を壁に貼る際、女性アイドルのポスターにかぶせて貼ろうとすると、増田が「あ、隠すなよ～」と止めるシーンが印象的なCMでした。この共演が強く影響したのか、増田は雑誌やラジオなどで“尊敬する先輩”や“憧れの人”として香取の名を挙げています。

これらのエピソードからも香取の面倒見の良さが伝わり、一人ひとりに優しく、心温かい接し方をしていることがわかります。後輩からすれば、SMAPと共演できるだけで貴重な経験ですが、個人的に話し掛けてもらったり、認識してもらえているというのは、喜びも大きかったことでしょう。香取と共演した後輩には、先輩から学んだことを生かし、次世代への後輩にも温かい言葉をかけてほしいですね。