「観客には痛そうに見えたりもするけど、当の本人はそれほど痛くない」という言葉がせつなかった……

Hey!Say!JUMP山田涼介と知念侑李とのユニット・NYCが事実上の活動休止状態となり、昨年からソロ活動をスタートさせた中山優馬。2008年には『バッテリー』（NHK）でドラマ初出演にして初主演を務め、翌年にも主演ドラマ『恋して悪魔～ヴァンパイア☆ボーイ～』（フジテレビ系）がスタート。キャリアが浅いながらも『NHK紅白歌合戦』に出演するなど、ジャニー喜多川社長の“スペオキ”（スペシャルお気に入り）として知られていますが、その裏では知られざる葛藤・苦悩を抱えていたようです。「Myojo」（集英社）9月号の10000字ロングインタビュー「裸の時代～僕がJr.だったころ～」では、かなり踏み込んだことを話しています。

異例の“ゴリ推し”が一部のジャニーズファンから批判を呼んでいた中山。当時は本人にとっても心苦しい気持ちがあったようで、地元・関西を飛び出して、自分の名前が前面に出る活動が増えていったことに対する思いを赤裸々に語っているほか、09年に中山優馬 w／B.I.Shadowに山田・知念を加えたユニット「NYC boys」として『NHK紅白歌合戦』に出場したことに対しては、

「まわりを見てもすごい人ばっかりなんで、現実感がなくて逆に緊張しなかったというか。ただ、JUMPのファンやJUMPのメンバーへの申しわけなさは、ずっとあって。でも、そういう世界なんだって思い込んで、自分のコピーロボットがステージでがんばってるみたいな感覚があったっていうか。なんかホント、パーマンな気分でした」

と、冴えない小学生が「パーマンセット」を装着することで正義のヒーローになるというアニメ『パーマン』に例えて説明していました。自身の「コピーロボット」がいると考えて割り切って仕事をしていたという話は、“スペオキ”の厳しい現実を表した衝撃的な一言ですね。

また、12年に駒沢大学に進学したことに関しては、「ぶっちゃけ、友だちを作る場所がほしいなくらいの気持ちで入ったんです。芸能界の友だちもいなかったし、できなかったんで」と明かしているように、かつては関西にいる家族や仲間と離れたことによる「孤独」がつきまとっていたそう。しかし、現在の芸能界の友だちを聞かれると「今はいます。特に仲がいいのは、山田くんかな、先輩方にも、ホントよくしてもらってます」と、回答しており、今はかつてのような寂しい気持ちはすでに乗り越え、前を見据えているようです。

芸能界の友人として名が挙がった山田ですが、NYC休止後の2人の交流をさらってみると、昨年の「duet」（ホーム社）12月号では中山が「最近、山田（涼介）くんと2日に1回のペースで会ってる。ずっといっしょにおるわけじゃないよ？　仕事終わりとかにサクッとごはん食べに行くとか、そんな感じ」と話し、買い物に行った際には山田にお揃いのクッションを「買え」と要求されたことを暴露。さらに今年2月13日放送のラジオ『中山優馬 RADIO CATCH』（JFN）では、1月の誕生日に中山と一緒にミュージカル『PLAYZONE』に出演している屋良朝幸、ふぉ～ゆ～、They武道のメンバーと山田がサプライズで誕生日会を開いてくれたこと報告。山田からは「これ、俺の一番好きなシャンパン」と、お祝いをしてもらったと明かしていました。

そして、4月にリリースしたセカンドシングル「High Five」のCD購入者イベントでも、「NYCの2人のどっちに憧れているか」というファンからの質問に対し、「山田くんは面倒見がいい」「今までメール無視されたことない」などと答えていたとか。NYCの活動休止状態はファンを落胆させていますが、山田＆中山のプライベートの交流が続いていることだけでも、ファンにとっては救いかもしれませんね。

中山は「裸の時代」の冒頭の「孤独を感じることってない？」という質問に、「うーん、今は特にはないですね」と話しており、山田やプレゾンメンバーとの関係性が充実している証拠といえそう。今年はSMAP香取慎吾主演『SMOKING GUN～決定的証拠～』（フジテレビ系）に出演したものの、残念ながらドラマは低視聴率で大コケしてしまいましたが、いつか中山の苦悩や努力が報われる日が来ることを願いたいですね。