10月19日放送の『A-Studio』（TBS系）に、ドラマ『MONSTERS』（TBS系・毎週日曜夜9時～）に出演中の山下智久が登場しました。冒頭では山下が滝沢秀明に憧れてジャニーズ事務所に入ったことや、“山P”という愛称は滝沢が付けたこと、また2008年に雑誌「an・an」（マガジンハウス）で披露したヌードについてなど、これまでの経歴について振り返りました。

その後、司会の笑福亭鶴瓶が取材したという、山下の高校時代からの親友・城田優の写真が画面に映し出されます。山下は「中学校の時は、めっちゃアホでした。ほとんど勉強してなくて」と話し、高1のときの成績が「ほぼオール2」。英語の追試を受けることになったものの、試験当日は朝4時までドラマ撮影。こんな状況ならもう無理だと諦めてしまいそうですが、城田は「オレが教えてあげるよ。オレ待ってるから！」と言ってくれ、撮影後に城田の家の近くまで自転車で迎えに来てくれたそう。「しかも雨降ってたかなんかで。もう、“ドラマかな？”って思って（笑）」と山下が話す通り、2人の友情はドラマ化できそうなほど熱いよう。現に山下と城田はシングルベッドで一緒に寝ていた時期もあったらしく、鶴瓶から「綺麗なホモやな」と言われていました。
英語の試験では10何点しか取ったことがなかったという山下ですが、追試では城田の教えの甲斐あって89点という高得点をマーク。が、合格点はクリアしたものの出席日数が足りず、結局合格とはならなかったそう。しかしながら朝4時から勉強してそれだけの点数が取れたことに驚きです。ここで鶴瓶が「もう集中したら、ギューンッとやるんやって」と山下の集中力をアピール。城田から勉強を教わっていた山下は、「もうこんな迷惑はかけられない。来年は自力でがんばろう」と勉強を始め、その集中力で明治大学に合格します。

また鶴瓶は生田斗真にも電話取材。山下と生田はよく後輩にイタズラをしていたそうですが、そのイタズラというのがジャニーズに代々伝わるものなのだとか。山下は昔、V6の井ノ原快彦に「話があるから」と呼ばれ、「剛（森田剛）とか健（三宅健）とかのことどう思う？」と聞かれます。それで山下が「すごくかっこいいし素敵な先輩」と答えたところ、なんと井ノ原が「でもさ、1コ言っていい？　オレと健、“ホモ”なんだよ」と衝撃発言。まだ幼かった山下は何と答えてよいかわからず、「ボクはあんまり好きじゃないです」と陳回答。するとクローゼットから「何でだよ！」と三宅本人が現れるなど、タチの悪いイタズラをされていたそう。それを受け継いだ山下は、生田と組んで後輩を呼び出し、むりやり生田の悪口を言わせたところで本人を登場させるというイタズラをやっていたのだとか。

さらに鶴瓶は、山下とかつてドラマで共演したリリー・フランキーにも取材。なんと山下は、リリーと福山雅治、そしてタモリという超豪華メンバーで構成される「ウイスキーの会」なるものに参加することがあるそうなのです。タモリいわく山下は、「ずーっとそばで（話を）聞いてて、全然邪魔にならない。で、質問すると全部ハッキリ答えてくれる」。またリリーも同じような印象を抱いているようで、「オレの知ってる中で一番礼儀正しい」と答えたそう。礼儀正しすぎる山下は、リリー宅にある大人のセクシー人形にまで挨拶をしたという、ウソかホントかわからない逸話まで飛び出していました。またリリーと一緒にポールダンスを見に行った時にも、セクシーな女性を目の前に「うわぁ、すごい技術ですねぇ。ここはどういうことになってるんでしょうか」と自分のコンサートで使おうとするようなコメントをしていたそう。真面目なんですね。

また11年に公開された映画『あしたのジョー』の写真が出ると、「大変だったんですよ」と山下。共演した伊勢谷友介と対戦するシーンでは、本気でパンチを受けて「息が止まってた」といい、また急激な減量のため食事は鶏ささみと温野菜。塩分もNGだったため味付けはレモンのみ。極限状態の山下は気付かぬうちに精神的余裕をなくし、共演の香川照之に叩かれるシーンで、香川が目の前にいるにもかかわらず舌打ちをしながら暴言を吐いていたことに、発売されたDVDを見て初めて気付いたのだとか。その後香川に謝ったそうですが、そこまで自分を追い込めてしまうあたり、大学受験時の山下の姿と重なります。

何万人もの前でコンサートをするアイドルも、家に帰ればただの人。SMAP中居正広が生ごみを自分でマンションの下に捨てに行っている話を鶴瓶が持ち出すと、山下も「全然やりますよ。ゴミ捨てますし、コロコロしたりしますし」。山下の部屋は、男子の部屋らしからず、かなりきれいなのだとか。部屋に入ると左手に大きいクローゼットがあり、そこに洋服も下着も全て入っているそうです。鶴瓶がパンツの畳み方を尋ねると、ボクサーパンツを両サイドから3つ折にし、さらに上下に折り畳むとジェスチャー付きで答えていました。我こそが畳んであげたいと思った方、多かったのではないでしょうか。

礼儀正しく、部屋もきれい。ここまで聞くとさぞかし親のしつけは厳しかったのだろうと思うのですが、山下は「いや（母親は）何も言わなかったです。“自分で気付け”みたいな」。そんな育て方をされた山下は反抗心が強く、かつては家出をしたことも。しかし高校で出会った城田が犬の散歩をしたり、母親にすごく優しく接するのを見て「こりゃいかん、オレもしっかりしなきゃな」と段々と母親に対する態度も変わっていったのだそう。が、山下の負けず嫌いな性格は母親譲り。今でも母親が言うことに対して、負けたくない一心で反論し、ケンカになってしまうこともあるそうです。

またNEWS脱退についても語りました。ソロ初のライブでは、現在の心境を“自分自身への手紙”という形で吐露。ここで手紙を抜粋したものがテロップで流れます。山下は「普通の人が出来る事をおまえは出来なかった。グループと個人の仕事を、バランスよくすることができなかった」との自責の念から、NEWSを辞めることを選びます。が、いざふたを開けてみると、NEWSの時に出したソロ曲はオリコンで1位を取れたのに、脱退したら1位が取れなかった。それがすごく悔しかった。でも人生は1度きり。その選択をしたことを認めてもらえるように頑張ろうという内容がしたためられていました。山下は、「自分を応援してくれてる人には正直に思ってることを言いたいと思った。人生の大きな決断を、ちゃんとお客さんにもわかってほしかった」と話していましたが、これも礼儀正しさの表れと言えそうです。

番組のエンディングで鶴瓶は、山下を「人間力」と表現。エピソードの端々から、山下の群を抜く真面目さや責任感の強さが見られました。もっとテキトーな性格なら、NEWSも辞めていなかったかもしれませんね。