SMAP兄さんたちのことを考えるだけで胸の痛い1週間でした

　V6井ノ原快彦が白組司会として出演したほか、ジャニーズの人気グループが勢ぞろいしたこともあり、現場は非常ににぎやかだったよう。各グループ会見での言葉の数々には、身内が多い安心感もあるのか、公の場ではギリギリの裏話や本音も飛び出している。今回はその発言をピックアップしてみよう。

　まず紅白出演が22回目となるベテランのTOKIOは、「まぁ何よりやっぱり井ノ原がね。俺たちのイノッチが、ついに！」（松岡昌宏）と旧知の仲である井ノ原の“出世”をお祝い。そして紅白恒例の、司会者による出演者との面談については「昔話に花が咲いて」（国分太一）、「あいつも（相手が）TOKIOだから、ちょっと緊張感がなかったよね」（松岡）と苦笑い。各出演者への共通質問である“2015年を漢字一文字で表すと？”に『ザ！鉄腕！DASH!!』（日本テレビ系）の企画で走ったことなどを挙げて「走」と答えた城島茂について、山口達也が「記者の人から、（走って）逃げる（笑）。あんまり追いかけないでくださいね。茂さんのことは放っといてください」と取材陣に釘を刺す場面も。

　近年、同番組の司会を務めていた嵐は、2015年の紅白について「時間の流れ方が違いますね」「食堂行って、ごはん食べました。今まで、そういう時間もなかったから」（相葉雅紀）と語るなどリラックスムード。そのせいか、15年を振り返った感想を松本潤が「ジャニーズの先輩、後輩と過ごす時間が多かった」と語った直後に、相葉が「僕はジャニーズの先輩、後輩とよく一緒にいれたっていう…」と同じことを語り始めるという天然エピソードも。また最近の彼らがよく口にする“ジャニーズ愛”について大野智が触れ、「（ツアーに）ジャニーズの先輩、後輩がこれだけ観に来てくださることなかったんじゃないかなって思うくらい、観に来てくださって。（中略）『いいなぁ、ジャニーズ』って思いましたね」とも。

　井ノ原抜きで会見に臨んだV6は、グループの一員である井ノ原との面談を「不思議な感じですね。井ノ原も何を聞いたらいいか、困ってましたけど（笑）」「ひとつくらい質問して困ってました、すでに（笑）」（長野博）とコメント。インタビュアーが“今気づいたんですけど6人のトークはいつも井ノ原さんが回してくれてるんですね？”と声をかけると、リーダーの坂本昌行が「（5人だと）変な間ができるっていう（笑）」、三宅健も「（誰が話すか）待っちゃう（笑）」と意外な事実に爆笑していた。

　また15年に5人体制が復活したSexy Zoneは、年長組の菊池風磨が「これからに向けてまた5人で活動できたことはすごく嬉しく思いますし、ふたり（松島聡＆マリウス葉）もすごい、思うことがあるんじゃないですか」とコメント。15年を表す漢字一文字について、佐藤勝利の「5人の“五”ですかね。元からメンバーは5人ですし」という発言にも、元通り活動できるようになった喜びがにじんでいて微笑ましかった。

　さて、現在解散騒動の渦中にあるSMAPはというと、香取慎吾が「（『NHKのど自慢』で）僕はスペシャルMCという形で、1年間やらせてもらったんですけど、もしかしたら紅白（司会のオファーが）来ちゃうかなぁって思っていたら、イノッチでした（笑）」とコメント。SMAPの仕事をめぐってのさまざまな裏事情が知れ渡った今となっては、笑えない一言？

　また、SMAPとしての15年を振り返る質問に、木村拓哉が「それぞれがそれぞれの現場で責任を担ってきたと思うんですけど、1年の締めくくりとして“紅白”があって」と答えており、普段は“個人商店”として動いている5人が集まっての大仕事……という表現に、現在のメンバーの微妙な関係性が表れているのが、なんとも切ない。

　各グループとも井ノ原をネタにしたトークが多く、全体的には和やかな雰囲気だったが、アイドルとしての立ち位置や活動の浮き沈みの激しさを物語っていたこの会見。あなたはどう読む？