嵐・大野智が主演を務める、ドラマ『世界一難しい恋』(日本テレビ系)第3話の平均視聴率が13.1%(関東地区、ビデオリサーチ調べ)を記録した。同作品は、大野にとって初となるラブコメディで、かつて大野が『怪物くん』(日本テレビ系、2010年)や『死神くん』(テレビ朝日系、14年)で演じてきたマンガ原作のファンタジックなキャラクターとは異なり、比較的リアリティのある役柄となっている。
大野は、嵐のリーダーであるのにもかかわらず、バラエティ番組での口数は一番少なく、ミステリアスな一面を持っている。また、絵の才能にも秀でているなど、芸術肌なタイプ。明治大学法学部で嵐を題材にした講義を行っている関修氏は、著書『隣の嵐くん~カリスマなき時代の偶像(アイドル)』(サイゾー)の中で、彼が非現実的なキャラクターを演じている理由について、リーダーでありながら一歩引いたスタンスが、そうした役柄に合っているからと分析している。
実際、彼の演技が評価されてきたのは、マンガ原作のドラマだけではない。連続ドラマ初主演となった『魔王』(TBS系、08年)では、弟を殺されたことへの復讐に燃える孤独な男を好演し、「第12回日刊スポーツ・ドラマグランプリ」の夏ドラマ選考で主演男優賞を獲得するなど、高く評価された。「nikkansports.com」によると大野は、役づくりのため、撮影の合間も極力1人でいることにこだわっていたという。その甲斐あってか、最終話の生田斗真とのラストシーンでは、互いの感情がぶつかり合い、涙があふれ出すという名シーンを残していた。復讐の鬼というシリアスな役柄もまた、大野の持ち味を活かすのに合っていたのだろう。
ところが今作『世界一難しい恋』は、これまでの路線とはまったく違うラブコメディとのことで、放送前からファンは不安に。その声の中には、15年9月に発覚した熱愛報道の余波を受けて、“キャラ変”を画しているのではとの憶測も見られた。真偽のほどは定かではないが、役柄の幅を広げようとしているのは間違いない。
実際に同ドラマでは、これまでにはない大野の姿も見られる。プライドが高いため、好きな人を前に素直になれないというところは、これまでの路線から大きく外れるところではないだろう。しかし、周囲の人間から教えられた恋愛テクニックに成功した際、子どものように喜ぶ姿はあまりに無邪気で、ファンとしては新鮮さを感じられるもの。今までにない一面であり、誰しもが体験する恋愛をメインにした作品では、そういった細やかな感情の動きを演じることが求められる。そういう意味で『世界一難しい恋』へのチャレンジは、かなり“攻めた”方向転換といえよう。30代も半ばに入り、俳優としての幅を広げるには格好のチャンスだ。この選択が大野にとって吉と出るか凶と出るか。視聴率的には高い数字を誇っている同作だが、今後の評価が気になるところだ。
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