赤西仁のペナルティーにヤラセ説が浮上している。
所属のジャニーズ事務所が黒木メイサとの無断結婚に対する罰として、4~5月に5都市で開催予定だった日本ツアーの全日程を中止。「負債が発生した場合は同人の責任において誠実に対応をすることとなりました」と、これに伴う損害費用を赤西に全額負担させるとした。
しかし、他の芸能プロ関係者からは「常識的に考えて不自然なペナルティー。会社が所属タレントに興行の負債を全額請求するのは法的にも難しく、これはジャニーズ事務所の考えた謝罪パフォーマンス」と、この決定を疑問視する声が出ているのだ。
「通常、タレントに損害を求めるとすれば“無断の結婚”によって仕事先から違約を問われたものがあったものに限る。たとえば出演がキャンセルになっ たとか、CM打ち切りとか。でも、そこは問わないで事務所が自ら中止を決定したものの損害とするのはおかしい」(中堅芸能プロ幹部)
また、労働関係に詳しい弁護士に聞いてみても「ジャニーズの指す“負債”がどこまでの損害を指すのかも曖昧ですが、そもそもツアー中止 の部分だけを損害とするのも奇妙な話ですし、もし赤西さんに裁判で争われたら、ジャニーズが結婚とツアー中止の因果関係を立証するのは難しいでしょう」と いう話だった。
さらに、この話を裏付けるように音楽コンサートの興行関係者からは「赤西のツアーはそもそも採算の厳しいものだった」という話もある。
「昨年のツアーでは初日の前日になってもネットオークションでチケットが100円前後で投売りされていたほどで、それでも買い手が付かないものも数 多くありました。私もリサーチで会場に入りましたが当然、空席も目立っていて、毎回、開演時刻を遅らせていたほど。ファンの維持のために開催はしても、大 きな利益が見込めるようなものではないと思います」(同)
いずれにせよ、今回中止されたツアーは日程や会場すら発表しておらず、実質の損害といっても内輪の準備費用にとどまる。ジャニーズが大々的にペナルティーと発表したわりに最も被害の少ない部分だけを選んだようにすら見えるものだ。
今回の処分についてジャニーズ関係者は「黒木のテレビ出演やイベントが次々に中止になったことも重く見て決めた」としているだけに、形だけの禊をするために、中止しても大きな損のないものを選んだ可能性はある。
「“大きなペナルティーを与えた!”とすれば、世間の反発も収まるだろうという狙いもあるはず」(前出芸能プロ幹部)
実際、赤西は結婚後のテレビ出演などは普通にこなしており、全米ツアーも開催。活動を自粛するという話も一切ない。メディアコントロールに長けているジャニーズのペナルティーは額面どおり鵜呑みにできないというのが正直なところだ。
(文=鈴木雅久)
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