劇中どっかで「うそうそカワウソ」入れてほしい！

＜ジャニタレドラマ・ネットの声＞

■『きょうは会社休みます。』（日本テレビ系、毎週水曜22時～）初回視聴率14.3％（ビデオリサーチ調べ、関東地区）

オリコン・リサーチ社が発行する「ORIGINAL CONFIDENCE」10月13日号の「10月ドラマ期待度ランキング」で第1位を獲得するなど、放送前から注目を集めていた綾瀬はるか主演の『きょうは会社休みます。』が10月15日に初回を迎えました。同作には、KAT-TUN田口淳之介が出演しており、ネット上ではメインの役どころではなくても好演が光ったという意見が多く飛び交っていました。

『きょうは会社休みます。』は、マンガ誌「Cocohana」（集英社）で連載中の同名マンガが原作。セックス経験がないまま三十路になった女性“やらみそ”を主役に、長い恋愛氷河期時代を打ち破り、恋にまい進する姿がみずみずしく描かれ、多くの女性に支持されています。

主人公の青石花笑（綾瀬）は、年齢＝彼氏いない歴（処女歴）の地味めなOL。大学生の頃、一度だけ脱処女の機会が訪れたものの、門限を理由に断り、それ以来は男性との縁が薄い日々を送っています。ある日、同期の大城壮（田口）から男性を紹介されそうになったために「彼氏がいる」とウソをついたのですが、社内ではそれが一気に広がることに。

30歳の誕生日を迎えたその夜、行きがかり上、勤務先のアルバイトである大学生・田之倉悠斗（福士蒼汰）と酒を飲むことになり、些細や口論から実は彼氏がいないことがバレてしまいます。花笑が誕生日だと知った田之倉は、誕生日用のカクテルで花笑を祝い、2人は楽しいひと時を過ごします。そして翌朝、花笑が目覚めると、隣には裸で眠る田之倉の姿が……！　気まずさのあまりに1人でホテルから帰り、会社に「きょうは会社休みます」と電話をする花笑。翌日も、社内では田之倉から逃げ続けるのですが、彼から突然告白され、軽いパニックに陥ります。そんな不器用な花笑に、同じビルにある会社の最高経営責任者・朝尾侑（玉木宏）が興味を持ち……。

マンガを原作とする実写ドラマでは、どうしても原作ファンからの反発が大きいもの。しかし今作は、主人公の年齢変更や大城をはじめとするドラマ版オリジナルのキャラクターの追加などがあったものの、話の大筋は原作をなぞっていたこともあり、ネット上では原作ファンからも概ね高評価を受けているよう。

30歳の地味なOLが、9歳下のイケメン大学生に告白されるという、女性の恋愛妄想を具現化した同作。第1回の終盤も、エレベーター内で田之倉が「遊びでホテルなんか行きませんから」「オレ、青石さんのことマジですから」と畳みかけ、壁ドンをしながらの「オレじゃダメですか？」＆キスという夢のような展開に、Twitterや実況掲示板では見悶えする女性視聴者の絶叫に近い悲鳴で埋め尽くされていました。Twitterでは田之倉を演じる福士の名前や「田之倉」という言葉がトレンド入りするほどで、「田之倉くんは実在しません　というテロップください」「うちの社には田之倉くんがいないので、明日会社やすみます。」などといったツイートが出回るほど盛り上がりを見せていました。

そんな中で、妙な存在感を出したのが田口が演じる大城。「大城くんは社内の盛り上げ役で、一年中テンションが高い。物怖じしない性格と明るさで取引先の受けもいいが日本の四季を感じて育ったとは思えないほど奥ゆかしさに欠ける。好きな食べ物はケチャップと、同期として実に悲しい」という花笑のナレーションでキャラクターが紹介されましたが、その空気の読めなさ・ウザさは「田口、役作り要らなくてよかったね！」「田口が田口淳之介役としか思えないほどの田口っぷり発揮してた」「田口くんの役がもう田口くんそのものだから本人役で出ちゃえばいいのに!!!」とファンも太鼓判を押すほど、田口本人とキャラクターが丸被り。そのおかげなのか、普段はジャニーズアイドルの演技に厳しいネット住民からも演技に対する不満・苦言は目立ちませんでした。

田口自身も大城のことを、「監督さんからも『テンション上げめで』と言われていて、明るさを大事にというとことを気に掛けています。素の俺を知ってる人からすると近いところはあるかもしれない」（「TVfan　Web」10月2日付け記事より）、「かる～いキャラ」「今時のサラリーマンを演じるのは楽しみ」（ジャニーズ公式携帯サイト「Johnny’s web」より）と話しており、気負いなく作品に打ちこめているようです。

「田口のキャラがうざすぎてツラい。社内で彼氏いるいないを一度言えば面倒なことになる、とってもリアル」との意見が見受けられるほど好演で、視聴者が夢見がちな作品にリアリティーを与える田口の役どころ。今後、そんなウザキャラの大城に恋愛が絡むエピソードはあるのか、期待しながら見守りたいですね。