今回の東日本大震災では、厳寒の宮城や福島などに、救援物資をいかに効率よく届けるかが求められています。そんなとき、ジャニーズ事務所が事態を案じた提案を行いました。

所属グループやタレントが開催予定だった今月の国内ライブ18公演をすべて自粛。公演用の輸送トラックと電源車両を、災害対策用に無償で貸し出す方針を明らかにしたのです。

「被災地の災害対策に役に立つなら、緊急輸送や電源補充のために貸し出す用意がある。支援物資の運搬、病院などへの電源提供などが考えられる」（「サンケイスポーツ」3月16日付）とのこと。

ジヤニーズ事務所の50年近い歴史の中でも、一挙に6アーチストの公演が中止になったのは初めてのこと。その点は残念ですが、被災地支援には大きく貢献できそうです。

救援物資といえば、米やパン、インスタントラーメン、ティッシュ、マスクなどの「買い占め」「買いあさり」が問題になっています。

不安になってつい余計に買ってしまうという心理がはたらくのかもしれませんが、本当に必要としている人たち、たとえば被災地で救援物資を待っている人たちに行き渡らないとするなら、それは大変に罪深い話です。

ジャニーズ事務所ではありませんが、必要なモノを必要な人のために役立てる。私たちがまずできることは、そのためにみんなが少しだけ我慢することではないでしょうか。

ジャニーズ事務所の歩みについては、『完全保存版　ジャニーズの歴史　光も影も45年』をご覧ください。