毎年大晦日の恒例歌番組といえば、NHKの『紅白歌合戦』。ジャニーズ事務所のタレントではこれまではSMAPとTOKIOの出場が定番で、それ以上にも以下にもならない「ジャニーズ枠」などといわれてきました。

それが近年、様子が変わってきたようです。

一昨年から、ブレイクした嵐とジャニー喜多川御大一押しといわれるNYCboysが出場。昨年などは実現こそしませんでしたが、嵐の司会起用を巡って引き換えにV6とKinKiKidsの出場すら噂されたものです。

そして、さらに今年はその枠が広がりそうだと報じているメディアもあります。

といっても、いつも噂されるジャニーズ事務所のメディアに対する「対話と圧力」によるものではありません。今月から施行された暴力団排除条例が背景にあるというのです。

放送時間が歴代最長タイの4時間25分と決まった今年は出場者の確保が重要。ところが、条例の関係で演歌歌手など一部の芸能人の出場を見合わせなければならないことから、いきおい、暴力団との付き合いがないジャニーズ事務所のタレントなら安全だからより多くのタレントを抑えてしまおう、というわけです。

では候補となるグループはといえば、年功序列ではなく思い切った若手の登用があるといわれ、具体的にはKAT-TUN、Hey!Sey!JUMP、Kis-My-Ft2などの名前が取りざたされています。

もし、Kis-My-Ft2が実現すれば、デビューの年にいきなり『紅白』出場の快挙。NYCboysも09年のサプライズ初出場はデビューの年でしたが、中山優馬という御大一押しの“エリート”が所属していました。

あるメンバーをして「心が折れる」と言わしめるほどデビューまでの期間が長かった雑草グループのKis-My-Ft2がその快挙を達成すれば、現在デビューを待つジュニアたちにとっては励みにもなります。

Hey!Sey!JUMPにしても、メンバーの不祥事で意気消沈とならざるを得ないところ、出場が決まれば「おつりが来る厄落とし」となるでしょう。

もっとも、もし大量にジャニーズタレントが選出されてしまうと、大晦日恒例の『カウコン』はどうなるのか、なんていううれしい心配も出てきます。

いずれにしても、今年の『紅白』は出場者発表が楽しみです。

『あしたのジャニーズパワー～MarchingJと最新フォト・レポート～』は、東日本大震災の支援で所属タレントが集合したフォト・レポートです。