3月29日放送の『ひみつの嵐ちゃん!』(TBS系)は、4月5日から3夜連続放送のスペシャルドラマ『ブラックボード』(TBS系)の特別企画。ドラマで中学教師役を演じる櫻井翔と松下奈緒に“現代の中学生事情を学んでもらう”ということで、相葉雅紀引率のもと、都内の中学校にドッキリ潜入することになりました。3人の突然の訪問に校内は騒然。感激して号泣する女子も続出しました。リアルな中学生の声を聞くため、生徒へのインタビューや部活動の見学などをした後、櫻井は大教室に集まった190名の生徒を前に「特別授業」を開講。生徒からの質問に答えました。
吹奏楽部でエレキベースを弾く男子生徒からの質問は、「かっこ良くなりたいんですけど、僕に足りないものは何でしょう?」。日中の部活見学でこの生徒がベースを弾く姿を見ていた櫻井は、「いや、かっこ良かったよ!」と答えます。「“足りないもの”っていうのは正直分からないけど、何かに打ち込んでる姿とかさ、普段見ない顔を見たときにドキッとする瞬間ってあるじゃん。だから足りないところを補うっていうよりも、今持ってる才能というか、努力していることを伸ばしていくことで、かっこ良くなれるんじゃないかなぁ。……てか、かっこ良かったよ!」。そう言われた男子生徒は、「ありがとうございます!」とうれしそう。周りも大きな拍手をして盛り上がります。
「続いて質問ある人!」と司会進行役の相葉が教室に問うと、たくさんの手が挙がりました。相葉が指名したのはダンスドリル部の部長で、質問は、「嵐の仲の良さの秘訣は?」。これに櫻井は、「“遠慮”と“我慢”のレベルの設定じゃないかな」と回答。「何でもかんでも“イラつく”とか“ムカつく”とか、すぐ(相手に)ぶつけるってのはナンセンスだと思うんだ。でも全部我慢してたらその人のどこが悪いのかってのが伝わらないから、伝えるべきところは伝える。だけど、“遠慮”だったり“我慢”だったり、そういうのをきちんと設定して、それぞれの距離感をはかっていくことじゃないかなぁ」と答えた後、相葉に「どう?」と振りました。
相葉は「(櫻井の言ったことは)もちろんそうだと思うし、あと、一緒にいる時間が本当に長いんですよ。家族より長かったりもするし。中学2年生の時から部活の延長みたいな感じで、ジャニーズJr.でみんなで踊り出して。そこでの絆っていうのがずっと積み重なっているのかなっていう気がします……はい、チャンチャン♪」。真面目に答えていた相葉は教室の空気を和ませようとしたのか照れ隠しなのか、最後は茶化していました。
続いて女子生徒が、「櫻井くんのかっこ良さの秘訣は?」と質問。これを聞いて、恥ずかしそうに両手で顔を隠してしまった櫻井。「あんまりそのー……、男子諸君に聞きたいんだけどさ、自分のこと、“ちょっ、今日かっこいいな”とかってあんまないよね(笑)」と言うと、ワッと教室内が沸きました。「だけど、嵐みんなそうかもしれないけど、かっこ良く見せたりとか、かっこつけたりするのが僕らの仕事だとすると、そうじゃないところも僕らは結構見せてるっていうか。ダメなところや恥ずかしいことも自分のみっともないところとは思わずに、さらけ出していくっていうことも必要かな」と答えた後で、「いっつも(自分が)かっこいいと思っている相葉さんはどうなんですか?」と櫻井。
生徒たちが爆笑する中、「ちょっと待って(笑)、オレ1回もそんなこと思ってないし、いちいちオレに振らなくていいんですよ!」と訴えます。そこで櫻井は「じゃあじゃあ、相葉さんのその元気の源って何ですか?」「何でしょうねぇ。元気の秘訣っていうか、楽しいから笑うっていうよりも、僕はいつも“笑ってれば楽しいことあるかな”って考えます」と答えると、教室からは「おぉーっ!」という歓声と共に大きな拍手が。相葉は「なので、みなさん! いっぱい笑いましょうね!」と熱い言葉を投げかけました。
次の質問は、「嵐を辞めたいと思ったことはありますか?」。「オレは中学2年の時にジャニーズ事務所に入ったけど、“いつまでも続けられるものではない”と個人的には思っていたから、大学入るタイミングで辞めようと思ってたの。だけど、その夏に嵐になることが決まって。正直学生の時はこの仕事を選ぶつもりがなかったから、“とんでもないことに巻き込まれたな”と思ってた」。この衝撃発言に、大教室は静まり返ります。「だけど嵐になって、初めてコンサートをやったんだよね。それは自分たちを応援してくれてる人たちを目にする初めての機会でもあって、すごくたくさんの人が集まってくれたんだよね。そういう人たちの存在もあるし、ましてオレら5人は運命共同体みたいなもんだから、誰かひとりがそこで辞める、立ち止まるってことは、オレの中ではなかったんだ。だから厳密に言うと、嵐になって辞めようと思ったことは一度もない。嵐になる前はあったけど、嵐になったことで、辞めようと思うことはなくなった」。感動秘話を明かし、「今のちょっといい話だったよね?」と櫻井が相葉に尋ねると、この話を神妙な面持ちで聞き入っていた相葉は「うん」と素直に頷いていました。
そして最後の質問へ。後方で手を振っていた教頭先生にマイクが渡されました。「“こんな先生よかったな”って印象に残っているのは、どんな先生でしたか?」と先生らしい質問。「僕は先生にすごい恵まれていて。中学3年の担任の先生もすごく素敵な方で、僕が中学2年でこの仕事を始めたもので、成績もちょっと下がってしまったんですね。そうしたら、オフィシャルにはそんなことする必要ないんだけれども補修の時間を設けてくれて、放課後とか、僕ひとりでの授業でしたけど、先生が時間を作ってくださって。中学でも留年のある学校だったけど、留年することもなく卒業できた。それから高校1年生の時の担任の先生の言葉ですごく印象的だったのが、“時間のある高校生・大学生のうちに歴史を学べ”、あと、“旅に出なさい”。その意図は完全には分からないですけど、社会人になって仕事をして、日々時間のない中で改めて思うのは、歴史を知って、今なぜ自分がここに立っているかを認識することと、旅行に行って他の文化を知って、自分の中に取り入れていく。そして価値観を広げていくことが大切だったのかなと、今なんとなく分かり始めています」。自分の話をここで区切った櫻井は最後に、「みなさんは素敵な先生方に囲まれていて。今は気付けないかもしれないですけど、恵まれた環境にいるんじゃないかと、僕は今日傍から見ていて感じました。楽しい学園生活を送ってください!」と、生徒たちにエールを送りました。
どんな質問にも真摯に、一言一句ごまかさずに答えた櫻井。その真っ直ぐな視線と、ハキハキと淀みのない口調、そして、櫻井の回答を噛み締めるように聞いていた相葉の姿も印象的でした。ふたりの間の絆も感じさせる「特別授業」。唐突な質問にもこれだけしっかりと言葉を尽くして答えられるのは、日ごろから自分の内面としっかり向き合っている証拠なのでしょうね。
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