チャラミツは卒業ッス！

現在放送中のドラマ『裁判長っ！おなか空きました！』（日本テレビ系）で主演を務めているKis-My-Ft2の北山宏光。同作は裁判所を舞台にしたワンシチュエーションコメディで、北山は正義感にあふれる新米弁護士・新田正義役を好演。長台詞や早口でしゃべるシーンも多い会話劇に、果敢に挑戦しています。

そんな北山は、ドラマのスタートと同じ10月から、一人でパーソナリティーを務めるラジオ番組『キスマイ 北山宏光 ナニキン』（ニッポン放送）もスタート。同番組は、北山のトーク力アップを目指し、毎回1つのテーマについてトークしますが、11月15日の放送では「アイドル」というテーマで北山が持論を展開しました。

「アイドル」とのワードを聞いた北山は、キスマイをはじめとして、自分の周りのアイドルは「意外にみんな普通」だと分析。ラジオ収録の前日も、メンバーの二階堂高嗣と“普通の焼き鳥屋”に行って、周りのオジさんたちのことも気にせず、焼き鳥を食べながらライブの話をしていたそうです。本人たちはあくまで普通に生活しているのかもしれませんが、仕事現場では「アイドル」というだけで、周囲の人々に気を遣われてしまう場合もあるようで、

「今もドラマとかやらせてもらってますけど、『裁判長』のときとかも『やっぱり最初はアイドルの方と話すの緊張したよ～』って言うけど、そんなにキラキラ見えてんのかなーと。『話したら意外に普通だね！』って言われるのがやっぱ多いんですけど。まぁ、その“普通”ってなんだよ？　って思うんだけどな～」

と、周りの人の反応に疑問を感じている様子の北山。自分としては“アイドルだね”と構えられるよりも、田舎に行ったときなどにオバちゃんに「ウチの大根持ってきなよ！」と言われるくらい「親しみのある人になりたい」と思っているそうで……。

「やっぱりそれを目指すというか、いいな～と思ったのは、キャイ～ンさんと一緒に地方のロケ行ったときに、『あらウド（鈴木）ちゃ～ん、元気～？』みたいな。友だちみたいな、近所の人気者みたいな感じの『天野（ひろゆき）く～ん』みたいな。本当に友だちみたいに気さくに話しかけられてたときに、『あれ？　アイドルの形ってここに落とし込めたらすごいいいな～』と思った瞬間が、デビューしてすぐにあったんですよね。そのときになんか“気さくに話しかけてもらえるようなアイドルになろう”と思って。そこから、あんまりアクセサリーとかジャラジャラするのをやめました」

と、北山はレギュラー番組『もしもツアーズ』（フジテレビ系）で共演しているキャイ～ンのような、街の人からも好かれる人気者になりたいと考えているようです。キャイ～ンの愛されぶりを目の当たりにしてからは「オバちゃんに話しかけられやすいように」と、派手なアクセサリーを着けたり、ドクロの服やファーがついた服は着ないように気を付けているのだとか。キスマイのファンは若い世代が中心ですが、国民的な人気アイドルになるためには、年配の人たちにも顔を覚えてもらうことが大事でしょう。そのために服装にも気を配っているというのは、みんなをまとめるリーダー的存在の北山らしい決意ですね。

とはいえ、北山が目標にしているのは、キャイ～ンだけではありません。同ラジオの初回放送（10月4日）のテーマはズバリ「トーク」でしたが、尊敬する司会者についてSMAP・中居正広の名を挙げていました。

「中居さんのMCされている番組は、まぁほぼ見ているといっても過言ではないでしょう。徐々に『中居さんに似てきたね』と、事務所のちょっと偉い方から言われるようになりまして。それは良いのか良くないのか。すごい悩んでいるところなんですが、やっぱ自分の個性を伸ばすには“真似しちゃいけないなぁ”っていうのがあるんで、そこをどう変えていこうかなと思うんですけど。『中居さんのモノマネをしろ』と言われることもたまに増えてきたり。中居さんの指差しとかもなんか似てきちゃったり。いろいろ悩んでおります」

と、北山は尊敬のあまり中居に似てきてしまったことで、苦悩していると明かします。スタッフからのムチャぶりで中居のモノマネを要求され、「地元の高校の友だちの前だけしかやったことない」と前置きしながら、『SMAP×SMAP』（フジテレビ系）の「ビストロSMAP」での「オーダー！　○○料 理～」という一コマを披露しますが、「なんて言ったか、聞こえないのが中居さんです」と、ちょっと失礼なフォローでお茶を濁していました。

ファンの間では、まとめ役であることや、背格好などが似ていることで当初から“中居君に似てる”と言われている北山ですが、中居自身も、昨年2月28日放送の『中居正広の怪しい噂の集まる図書館』（テレビ朝日系）で、北山のことを「中居ライン」と、自分に似たポジションのキャラクターであると認めていました。

このように、キャイ～ンのような“身近な芸能人”を目指すべく服装まで意識し、MCでは中居の元でトーク力を学んでいる北山。先輩の良い面を吸収しつつ、北山が理想とする「親しみやすいアイドル」として、オリジナリティーあるMCになっていってくれることを願うばかりです。