ちゃんとSMAP兄さんたちに挨拶に行ったか、わしゃ心配じゃ

11月25日放送の『SMAP×SMAP』（フジテレビ系）、「BISTRO SMAP」のコーナーに赤西仁が出演しました。12月6日公開の映画『47RONIN』のプロモーションとして、主演のキアヌ・リーブスや柴咲コウとともに登場した赤西。初めてのハリウッド映画出演とあって、「本当に貴重な体験。学ぶことがたくさんありました」と充実した撮影期間を過ごした様子。共演したキアヌは赤西を「人間としても素晴らしいし、情熱的な方です。仕事への意識も高く、良い精神の持ち主です」と評価します。しかし演技の経験が浅い赤西。自身を「初心者なので」「まだそこまで芝居をやったことがないので」と認めた上で、ただシンプルに「楽しむこと」を心がけているとか。これからも今の純粋な気持ちを大事にしてほしいものですね。

さてこの放送で気になるのは、赤西がSMAPからどうイジられるか。冒頭では中居が、「赤西くん、英語は大丈夫だったの？　そういや1回なんか駅前留学してたもんね！」と半年間のロサンゼルス留学経験を茶化す場面もありました。赤西は「駅前……駅前ではなかったですね」とおっとりとした口調で返し、しかし「（映画は）時代物なので、普段使わない英語」と苦戦したことを明かしました。また中居がキアヌの音楽活動に言及すると、キアヌは「できる限りいろんな活動をしたい。キミもそうだろ？」と赤西に尋ねます。それに小刻みにうなずく赤西。ちゃんと赤西の活動を知っていることがうれしいですよね。と、ここで「僕も僕も僕も！　ジャパニーズナンバーワンシンガー！」としゃしゃりでてきた中居。「ホントだよな？　ホントだよな？」と圧力をかけられた赤西は、「ハ、ハイ……」と言わざるを得ず。

この話の流れで、赤西は音楽活動と役者の違いについて「音楽はもっと『自分、自分』みたいな。役者の場合は誰かにならなきゃいけない」と語ります。楽曲は決められた期限内に、チームでコンピュータに打ち込んで制作することが多いらしく、しかし「追い込まれないと曲作りしないタイプ？」との中居の問いには、「ずっと作っちゃうから終わらない」と回答。「やってもやっても納得がいかないんですよ。デッドラインがないと」と、音楽への情熱を覗かせました。

ところで、キアヌを前にしたSMAPメンバーには「こうやってお会いするのは初めましてです。でもずっと映画は全部見てます！」（木村拓哉）、「ん～もう！　大好きです！　何度も『マトリックス』のコントをやりました！　『マトリックス』は近年の映画を変えたと思いますね」（香取慎吾）と、それぞれに熱い思いを語ります。そんな憧れの大スターの一方で、赤西も後輩とはいえゲスト。香取が赤西の前で腰を90度に折り「ぜひ、お召し上がりください」と食事をすすめたので、これには赤西も「やめてくださいやめてください」と動揺します。さらに木村も加わり「いらっしゃいませ」と2人で深々と頭を下げたので、赤西は「あ～帰りてぇー（笑）！」と思わず本音。中居は「いたたまれないと思いますよ（笑）」と同情します。その後、出された料理に「うんめぇ～」と舌鼓を打つ赤西。箸を親指の付け根あたりで持つという相変わらずのぎこちない箸使いはファンに安心感を与えてくれました。

その後、SMAPvs映画『47RONIN』チームで「あっち向けホイ対決」をすることに。実現された『安堂ロイド～A．I． knows LOVE？～』（TBS系）対決では、木村があっけなく柴咲に完敗。ドラマのセリフをもじって「柴咲コウに勝つことは禁じられている」と言ってスタジオを沸かせます。また草なぎ剛は赤西と対戦。「2人は接点あるの？」と尋ねる中居に、「KAT-TUNで来た時に、『スマスマ』の歌のコーナーで一緒に歌ったことがあります」と草なぎ。赤西は「あと1回どっかで会いました。ドラマをやってる時に」と加えるも草なぎは覚えておらず。仕事以外の接点はまったくないようです。対戦は、草なぎがつい赤西の指した方を向いてしまい敗北。一度下を向いたのに、赤西の指先に操られてクイッと右を向いてしまうというその天才的な負け方にSMAPは大爆笑。赤西もよく笑っていました。

久しぶりの地上波登場、それもSMAPの番組とあって緊張していたであろう赤西。2010年にKAT-TUNとして同番組に出演した際は、「赤西の態度悪い」などと視聴者から酷評を受けましたが、今回は笑顔も多く見られ、本人も楽しそうにしていたのが印象的。それもこれも、中居が「赤西赤西！」と呼び止めて通訳の戸田奈津子をエスコートさせたり、大石内蔵助に扮した香取が赤西を斬ったりと、SMAPによるさりげない絡みがあってこそ。先輩から受けた温かいおもてなしに、誰より胸をなでおろしているのは赤西自身に違いありません。