やぶんぶんは舞台班に行くかと心配してたよ

＜ジャニタレドラマ・ネットの声＞

■『ホワイト・ラボ～警視庁特別科学捜査班 』（TBS系、毎週月曜夜8時～）初回視聴率8.3％（ビデオリサーチ調べ、関東地区）

4月14日にスタートした、Hey!Say!JUMP藪宏太出演ドラマ『ホワイト・ラボ～警視庁特別科学捜査班』。北村一樹や和久井映見らベテラン勢とともに、警視庁捜査1課同様の捜査権を持つ、科学捜査班“ホワイト・ラボ”の一員として活躍する重要な役どころです。藪が演じるのは、ホワイト・ラボの中でもサイバー犯罪に明るく、緻密な情報収集を得意とする若きエリート分析官・山根武彦。

警視庁捜査一課の神山恵子（和久井）は、刑事部長の黒田敬（大杉漣）の命令で、アメリカ帰りの元科学者・一ノ瀬聡士（北村）らクセのあるメンバーぞろいの特別科学捜査班「ホワイト・ラボ」の班長に任命されます。ある画期的な発明を発表したばかりの大学教授の小早川明美（小島慶子）の変死体が大学内で発見されたところから、第1話がスタート。捜査一課の刑事たちが自殺の可能性を唱える中、検視を終えた奥貫徹（宮迫博之）だけは、飛び降りの際に負傷しやすい足ではなく頭部に激しい損傷が見られることから、他殺の可能性を指摘。それを受け、心理学に精通する本田真幸（谷原章介）は小早川の周辺人物の聞き込み、山根（藪）は小早川の家族や友人、クライアントたちといった膨大な関連人物のデータを収集するなど、ホワイト・ラボの5人がそれぞれ捜査を開始します。

“日本版CSI：科学捜査班”をテーマにしている今作ですが、初回を見たネットの声は「今クールは刑事モノばかりなのに、ネタがかぶり過ぎ」「もう科捜研のドラマはいらないだろう」など、コンセプトに対して批判的なものが目立ちます。また、主役の北村が演じる一之瀬が以前にSMAP中居正広が『ATARU』（TBS系）で演じたチョコザイを彷彿とさせるキャラクターであることから「主演こそジャニーズタレントを使った方がよかったのでは？」という意見もありました。実際に初回視聴率は8.3％と厳しい結果に……。

藪が演じる山根については、本人が早稲田大学人間科学部在学中ということで「イメージ的に合っていると思う」という声や、逆に「ジャニーズを使うなら、もっとキャラの立った人がよかったのでは？」という声も。近年は『SHE LOVES ME』や『40カラット』といった舞台での活動が多かったことから、テレビサイズの演技ができるかを心配するファンもいましたが、「舞台演技から脱却していた」「長台詞をスラスラ言えるようになって、自然でよかった」「冷静な役どころだからか、すごくはまっていた」と、舞台で鍛えたセリフ回しのなめらかさはそのまま、うまくテレビ向き演技にスライドさせたよう。

藪の連ドラ出演は『任侠ヘルパー』（フジテレビ系）以来、約5年ぶり。40がらみの主要キャストの中ではひときわ若く、第1話では班長の神山も戸惑うほどに現代っ子的でドライな表情を見せています。エリート分析官の山根を演じるにあたって髪を短めに切り、パソコンを扱い慣れている雰囲気を出せるよう、長時間ブラインドタッチの特訓もしていたとのこと。役柄については本人いわく「もしかしたら、最初は生意気なヤツって思われるかもしれない。（中略）だけど、ストーリーが進んでいくうちに、クールさだけじゃない、もっと感情的な部分も見えてくるのかな？　なんて、勝手に想像してるんだよね（笑）」（「duet」5月号、ホーム社）と分析。また、グループでの彼は常に笑顔を絶やさず、癒やし系なイメージがあるのですが、「いつもヘラヘラしてるふだんのオレとは違う、『こんな一面もあるぞ！』ってところを、ファンのみんなに見てもらえるはず」（「duet」5月号）と意気込みを語っています。

ベテラン勢に囲まれての仕事で、プレッシャーがかかりそうですが、藪はアクの強いキャストの中でも爽やかなビジュアルで、一服の清涼剤のような役割も果たしているようです。そして今作は若いキャストの多いドラマや舞台とは異なり、演技派として評価の高い北村、和久井らとチームを組んでの仕事。実は今後の彼の演技や俳優としての考え方を左右する、ターニングポイントになってくるのではないでしょうか。視聴率が微妙なのは気になるところですが、第2話以降の山根の活躍ぶりはもちろん、藪本人がどれだけ役者として成長を見せてくれるのかも楽しみです。