Jr.も公式うちわを！

5月1日～8日に実施した読者アンケート「ジャニーズコンサートのうちわ禁止はアリ？　ナシ？」のたくさんの投票をいただきましてありがとうございました。近年、マナーを含め、改めて見直されているコンサートにおけるファンの手作りうちわ。実際にファンはどのように感じているのでしょうか。早速結果を見てみましょう！

■うちわは禁止すべき　67％

コンサート会場では多くの人が手作りうちわを持参しているにもかかわらず、今回のアンケートではおよそ7割の人が「うちわは禁止すべき」との意見。ほとんどが「視界が遮られるから」「見えないことがある」といった、他の人のマナー違反に迷惑をかけられた苦い経験を持っているようです。「あまりひどい態度だと注意もするが、いちいち注意するのも気分悪いし、ライブ楽しめない」「注意して素直にやめてくれる人ばかりじゃない。 それで空気悪くなったりするのもイヤだから、我慢したり言い方に気を使ったり。つまり、マナー違反してない人にデメリットがありすぎる」「実際に嫌な思いを何度もしている」と、うちわのせいで楽しみにしていたコンサートを台無しにされた経験のある人も 。

マナーとは別に、「特に必要ないし、コンサートを楽しむのに邪魔」「他のアーティストのように、手ぶらで盛り上がりたい」「うちわを持たないと楽しめないファンって、どうよ……」「うちわがあるのが当たり前になっている人もいるけど、なければないで楽しめるんだよね」と、そもそもうちわがコンサートに必要なのかを疑問に思うコメントも見受けられました。

また、「最近はJr.もファンサ―ビスすることに必死で、パフォーマンスレベルが下がってるから」「うちわがなければ、応援してるアーティストに集中ができる。 アーティスト側からも余計な事を考えなくて済むのでは」「コンサートでダンスや演出を見たい者にとって、過剰なファンサはむしろ不要」「タレントが自然とうちわを探していて、うちわを持っている人ばかりにファンサをしている姿を見たときは、なんだかとても悲しい気持ちに」と、アイドルへの悪影響や不要なファン格差を心配する意見もありました。

■禁止に反対　33％

一方で、「禁止に反対」という人に多かったのが、うちわを通したアイドルとの交流を大切したいという気持ち。「うちわを持って応援することは、コミュニケーションのひとつだと思うから、禁止になるのはちょっとさみしい」「アイドルに、ありがとうなどと直接メッセージを送れる機会は他にない」「ジャニーズコンサートは、ファンサが命。私もファンサを受けたことで、ジャニーズを身近に感じ、これからも応援していきたいと感じた」「うちわのコミュニケーションを楽しんでいるメンバーもいると思う」と、アイドルと面と向かえる少ない機会だからこそ、積極的にコミュニケーションをとりたいと考えている人が多いようです。

また、同じ「手作りうちわ」の中でも書かれている内容によって気持ちが異なるようで、「ファンサ要求うちわは反対だけど、誰のファンなのかアピールするうちわは持ちたい」「誰担かはアピールしたい」「何人もいるメンバーのうち、私はあなたのファンですよっていうことを知ってもらいたくて名前うちわを持っている」と、あくまでアイドル本人にファンの存在を知ってほしいという思いもあるようです。それならば、コンサート会場で販売している公式うちわ（メンバーの顔写真）だけを認めればいいのでは？　という意見もコメント欄にありましたが、ジャニーズJr.の面々は公式うちわが作られないため、一律に「公式のみ」というルールにするのも難しそう。

「うちわを作ることで、コンサートに向けてテンションが上がる」「ファンとしては、うちわを一生懸命作っている時間もジャニーズファンとしての楽しいひと時」「持つかどうか別として、コンサートにうちわを持参して会場で友人と写真を撮るなどしてコンサートの雰囲気を味わうために必要不可欠なもの」とコンサートという非日常空間を楽しむ作用があったり、「会場に色とりどりのうちわがあるのは楽しい景色」「アイドルが絶対に読めない天井でもうちわが並んでいると、おなじヲタとして健気さに胸が熱くなる。 ペンラの光の波と共にうちわの壮観さも、ジャニコンの演出の一部として観客自身も楽しめる」とコンサート会場を彩るものとして捉えている人もいて、うちわの楽しみ方はまさに千差万別。

さまざまな意見があったように、うちわ問題は簡単に結論付けられる問題ではありません。コメント欄には「（服とかメイクとか含めて）禁止されるといろいろやる気なくなる」という声がありましたが、本来は運営側のルールに従うのではなく、自分たちで自分たちの楽しみを守るべき。そのためには、他人の楽しみを邪魔しないという最低限の気配りが必要になります。改めてうちわの存在意味、自分がルールを順守しているかなど、この機会に見つめなおしてみてはいかがでしょうか。