9月19日、20日、22日、23日とシルバーウィーク中に、東北大震災復興支援の一環として『ARASHI BLAST in Miyagi』を宮城県で行った嵐。4日間で20万人以上を動員したために、開催発表直後から仙台市はもちろん、宮城県内のホテルをめぐって、ファンの間では争奪戦が繰り広げられた。連休中ということもあり、プロ野球やサッカーJ1の試合も県内で行われるために、状況はさらに悪化。「日本神経内分泌学会」といった学会や、タレントのタモリが名誉会長を務めるヨットの「タモリカップ東北大会」などは、混雑を避けるために日程を調整するなど、嵐パワーを見せつける形になった。当日は、JR東日本が臨時の新幹線や在来線を運行したために、懸念されていた道路渋滞などは比較的スムーズだったという。

　そんな中で、嵐ファンの大移動に巻き込まれた人物がジャニーズにいた。それが、中山優馬だ。

　今秋は、『ドリアン・グレイの肖像』（8月16日～9月6日）、『DREAM BOYS』（9月12日～9月20日、Wキャスト）と主演舞台が立て続けに上演され、多忙を極めた中山。「duet」2015年12月号（ホーム社）によると、大阪に住んでいる家族も鑑賞に訪れ、ひさしぶりに家族水入らずの時間を過ごしたのだとか。

　中山の妹が大阪に帰る日、新幹線乗り場まで送り届けたという中山は、「とくに目的はなかったんやけど」と、そのまま仙台行きの新幹線にふらりと飛び乗ったそう。車内はもちろん、仙台駅も、タクシー乗り場もいつになく混雑しており、疑問に思った中山がタクシー運転手に聞いてみると、「嵐のコンサートがあるんですよ」との返答。中山としては、舞台が続いていたため、心身ともにリフレッシュするために一人旅をするつもりが、図らずもジャニーズファンであふれかえる仙台に来てしまったのだ。

　「うっかり忘れてた……！　名所はどこも混んでるやろうな～と思って、アウトレット行って買い物とかしちゃった（笑）。いま思えば、コンサートを見学させてもらえばよかった！　旅は計画的にしないとアカン」とこの時のことを反省。さらに「POTATO」2015年12月号（学研プラス）では、「温泉入ってゆっくりしよって思ってたのに、どこも女のコだらけで逃げ惑ってた」と語っており、リフレッシュどころではなかったようだ。

　同誌には、キャップにサングラス姿で新幹線のドア付近で自撮りした中山の写真が掲載され、「嵐のコンサートに行く女のコたちでいっぱいの仙台行きの新幹線車内。車両と車両の間に、隠れて立ってた」というコメントも添えられていた。中山にとってはトホホな一件だっただろうが、ファンにとっては「もしかして中山とすれ違った!?」と夢が膨らむようなエピソードだ。