え、高級ブランドのオークションやってれば千賀さんとつながれるってこと？

　その日ともにパーソナリティを務めていた北山宏光は、ラジオ局に入る際、エレベーターで千賀に会ったのだという。黒いロングのアウターを着ていたらしいが、ふと背中を見ると“シャネル”と書いてあり、かなり目立っていたそうだ。北山が「限定品みたいなやつなんでしょ？」と問うと、千賀は「店頭じゃ売っておりません！　オークションで落としました！」と得意げ。

　さらに、「オレって基本的に私服にこだわっちゃうタイプだから」と自信満々に話を続けていた。そして、北山が「千賀って、カッコイイものもカワイイっていうタイプだよね」と話を振ると、そこから千賀のオシャレ論が炸裂しだしたのだ。

　昔は自分が着ている服に対して「カワイイね」と言われるのが嫌だった、という千賀。カワイイ服をきている女性に対してカワイイと言うのはわかるが、カッコイイ服に対してカワイイというのはおかしいと思っていたそうだ。しかし、何度も言われているうちに「カワイイっていうのも良いな」と心境の変化があったらしい。

　その話を聞いても、北山はまったく理解できていない様子。「普通、服を買った時は、“これカッコイイなー”じゃん？　でも、カワイイって……」とコメントしようとすると、千賀は「いや、1個上の目線なんだよね！」と北山を遮る。千賀いわく、「カワイイ」は「カッコイイ」の1つ上のフェーズなのだそう。パッと見でカッコイイだけじゃなく、チャックや襟元などの細部までデザインが施されており、こだわっている服をカワイイというらしい。

　だが、北山はその説明を受けても「なにそれ、わかんない」という反応。千賀の熱弁が通用していないようだ。すると千賀は、「これからよ。まだ（北山は）そこまで行ってない。カッコイイってだけじゃなくて、カワイイって観点もわかってくると思う。オレもわかんない時期あったから」と諭しだしたのだ。

　ファッション評論家のような千賀の上からの物言いには、思わずほほ笑ましくなってしまう。しかし、シャネルのアウターをさらりと着こなすあたりはさすが。実家が裕福で、小さい頃からブランドを着ていた千賀だからこそ着こなせるのであろう。