掛け持ち組としての悩みがあったどっくん

　2003年、9人で結成されたNEWS。ジャニーズJr.時代から絶大な人気を誇っていた山下智久や、関西ジャニーズJr.で1、2を争う人気があった錦戸亮、内博貴らを携え、華々しくデビューを飾った。メンバーの脱退が相次ぎ、11年に山下と錦戸が脱退したときにはグループの存続が危ぶまれたが、先日終了した今年のツアーでは、小山慶一郎・加藤シゲアキ・増田貴久・手越祐也の4人で、27万1，000人を動員にするグループへと成長した。

　大型歌番組を除いては、脱退したメンバーと現メンバーが腰を落ち着けて共演することはほとんどなかった。しかし6月15日、NEWSがMCを務める『ザ少年倶楽部プレミアム』（NHK BSプレミアム）に、関ジャニ∞がゲストとして登場する。約5年ぶりに、錦戸とNEWSが相見えるのだ。

　NEWSの4人は脱退したメンバーについて、2015年に発売された「Myojo」（集英社）のロングインタビュー企画「STAND BY ME～いつもそばにいてくれたね。～」で、それぞれ思いを語っていた。放送直前の今、4人の発言を振り返ってみたい。

　4人体制になり、自らリーダーを務めると立候補した小山は、山下、錦戸がグループを離れることが決まった当時について、「ちょっと精神的に不安定になったりして。朝起きたら泣いてたってこともよくありましたね」と語っている。そんな辛い日々を乗り越えられたのは、「NEWSを残したい」という強い気持ち。「4人とファンで幸せになることが、山Pや亮ちゃんへの、僕たちの想いでもあると思ってて」と、メンバー愛にあふれる小山らしい言葉を残している。

　手越は2人について、「なんか不思議なのは、パッと見かけても元同じグループだったって感じがしないんですよね。なんて言うか、最初から今の4人で組んでたって気がするというか」と、すでに吹っ切れた状態のよう。しかし、決して冷たく“突き放した”というわけではなく、「せっかくいちどきりの人生だから、好きなことを、楽しいことをやるのがいちばんだと思うんだよね」という手越のポジティブさから出てきた、彼なりに2人を応援する言葉なのだろう。

　「僕はふたりのこと、すごく好きだし、うん」と率直な気持ちを明かした増田は、脱退後に錦戸から声をかけられたときのことについて、「音楽番組で会ったときに“NEWSはうまくいってる？”って聞いてくれて。なんか、そういう会話ができるようになったんだなって」と振り返っている。錦戸が、今もなおNEWSのことを気にかけていることがわかるエピソードだ。