「ワンコインで握手ができるよ～！」

　先日、オリジナルアルバム『ABC STAR LINE』の発売を記念して、A.B.C-Zがファンミーティングを行うと発表した。しかし、日程、開催場所、さらには参加メンバーまで「当選者のみに発表」となっており、なにもわからないまま応募しなければならない状況に、ファンの間では波紋が広がっている。

　このように、ジャニーズアイドルは、CDやDVD発売キャンペーン、またはCMキャラクターを務める商品のイベントに出演することも少なくない。しかし過去には、さまざまな理由から“伝説化”してしまった驚きのイベントが存在する。ここでその歴史を振り返ってみたい。

　■倍率1，400倍!?　超プレミアムな「嵐in東京ディズニーシープレミアムイベント」
2009年に行われた、ハウス食品主催「嵐in東京ディズニーシープレミアムイベント」。ディズニーシーを貸し切って、「ディズニーキャラクターと嵐のメンバーが繰り広げるエンターテイメントショー」に3，525組7，050名を特別招待するというもの。バーモントカレーや北海道シチューなど、ハウス食品の商品バーコード3枚を1口として、1人何通でも応募可能となっていたため、応募総数500万通以上、倍率1400倍とも言われる超激戦のイベントとなってしまった。

　■シュールすぎる「Hey! Say! JUMP プレミアムランチパーティー」
　ハウス食品主催のイベントといえば、2013年に行われた「Hey! Say! JUMP プレミアムランチパーティー」も忘れてはならない。ミニコンサートのあと、参加したファンとJUMPのメンバーがカレーを食すという、なんともシュールな“ランチパーティー”。1列に並んだメンバーが順番にカレーを配膳してくれる、ある意味握手よりも密接にアイドルと関われるイベントだ。また、応募用のバーコード目当てでファンが購入したバーモントカレーが、ヤフーオークションに大量に出品されたことも、当時話題となった。
　
　■525円で山下智久と握手ができる!?　「はだかんぼー」リリースイベント
　山下智久が2011年に発売したシングル「はだかんぼー」は、初日の売り上げが2万枚弱と振るわなかったために、“緊急握手会”が開催された。この握手会には「はだかんぼー」を購入すれば誰でも参加することができ、CD1枚の価格が税込み525円だったため、「525円で山Pと握手ができる！」と、急遽開催されたイベントでありながら、多くのファンを集めた。

　■中山優馬、謎の「握手会中止」から「イオンドサ回り」
　Hey! Say! JUMP 山田涼介・知念侑李と中山優馬の3人で結成されたNYC及び、中山のソロシングル「ワンダフルキューピット／がらすの・魔法・」（2012年）の発売に伴い、“NYCを代表して”中山の握手会が行われる……予定だったのだが、理由を明かさないまま一方的にイベントは中止。CDに封入されるはずだった「握手会参加券」は「中山優馬カード」に変更されてしまった。また、14年に発売したソロ第2弾シングル「High Five」では、全国5大都市（名古屋・札幌・福岡　※仙台・広島は事実上中止）のイオンモールでハイタッチ会を行うという、芸人顔負けの“ドサ回りイベント”を開催した。とはいえ、地元に来てくれた中山にファンは大喜び。中山のトークも舌好調だった。

　■今もなお波紋を呼ぶ、「Where’s KIS-MY-FT2？キャンペーン」
　CM放映などで大々的な宣伝を行い、Kis-My-Ft2とゲーム会社namcoがコラボした「Where’s KIS-MY-FT2？キャンペーン」。namcoや子会社が運営するナンジャタウン・花やしきでのイベントが2016年に開催されるはずだったが、これが急遽中止に。実はこのイベント、開催延期を発表してからそのまま開催未定となり、突然消滅してしまった“幻のイベント”なのだ。リリースイベントなどとは違い、ジャニーズ事務所以外の企業も参加するイベントだっただけに、ファンの間では今もなお波紋を呼んでいる。