中居正広が7日、被災地の福島にお忍びで炊き出しに行ったことが翌8日に報道されました。すでに当日のうちにツィッターでは「中居お忍び炊き出し」に関するリツイートが短時間のうちに書き連ねられていました。

今回の震災では、滝沢秀明や今井翼も現地に向かおうとしましたが、事務所から止められたという経緯があります。事務所が止めるのはもっともなことで、交通もライフラインも完全に復旧したわけでもなく、余震や放射能の心配もあるわけですから、被災地に代替のない売れっ子タレントを送り出すことは常識的に考えにくいでしょう。

それでも“勝手な行動”をとれる男気に溢れていたのが、田中聖と中居正広でした。「らしい」といえば「らしい」面々です。

思えば中居は96年5月、かつての仲間の森且行がSMAP脱退と芸能界引退の会見を行った時、事務所が禁じたにもかかわらず、読売ジャイアンツのユニフォームを着て駆けつけ、「実は僕も巨人の選手になるのが夢だったんだ。男の生きざまって、自分の夢を叶えるのが最高。森も頑張って欲しいね」とエールを送ったことがあります。

そんな男気と行動力が、今回の震災における支援活動にははっきりとあらわれたといえるでしょう。

一方、ジャニーズ事務所のタレントではもっとも勢いがあり、もはやSMAPも凌駕したといわれていた嵐ですが、ACのCMに登場した以外、中居のような“突出”したエピソードは伝わってきません。

たとえば、発売されたばかりの『Jマニア120』で、事務所を超えて芸能界の覇権すらも争う中居のライバルにのし上がってきたとされる櫻井翔ですが、持ち番組の『NEWS ZERO』で東日本大震災特別体制が放送された時、義援金の大切さを訴えたことや、「Marching J」に参加したぐらいしか思い出せません。要するに教科書通りの「予定調和」的な行動はしっかりできるのですが、教科書に書いていない行動力という点で、中居のような機転が利かないのかもしれません。

もちろん、元不良という中居と違い偏差値ではタレントの中でもトップの優等生・櫻井翔が、震災における被災者や日本のダメージを認識できないはずがないでしょう。

これはやはり、2人のキャラクターの違いも大きいのではないかと思います。

いずれにしても、思わぬところでSMAPとの間に大きな差を露呈してしまった嵐ですが、しかし、支援活動は1度寄付すればいいというものではなく、これから長い戦いに突入することになります。

そんなとき、今度は平時の櫻井が力を発揮するときが来ると思われます。そのときは、櫻井らしさで頑張って欲しいと思います。

中居正広、木村拓哉、櫻井翔のジャニーズタレント・トップ3について解説しているのは『Jマニア120』です。