KAT-TUNの田中聖が5日、12日放送スタートのドラマ『大奥~誕生~有功・家光篇』(TBS系)の初回上映会の舞台あいさつで、主演の堺雅人や多部未華子らとともに登壇した。今作は、嵐の二宮和也が主演して大ヒットした映画『大奥』(2010年)に続くプロジェクト。謎の疫病が流行し男性人口が大幅に減少したために、将軍は女が務め、美男3,000人が大奥に仕えるという、男女の役割が逆転した架空の江戸時代を描く。よしながふみの漫画が原作で、累計発行部数は300万部を越す大人気作品。映画版は八代将軍・吉宗の時代だったが、今作は三代将軍家光の時代で「男女逆転」した大奥誕生の経緯を描く。
田中が今ドラマで演じるのは、家光(多部)のいる大奥に送り込まれる僧侶・有功(堺雅人)の弟子・玉栄。野垂れ死に寸前のところを有功に助けられ、有功に絶対の信頼を置き仕える役どころだ。田中も、「見ていただくとわかると思うんですけど、有功が好きで好きでたまらない役なんです」というほど。
撮影では最初に13歳のシーンを演じることになり、役作りのために生まれて初めて美白化粧水を使い、体重を7キロも落として撮影に臨んだ田中。さらに、「13歳って、どんなんだったっけなといろいろ想像して、すね毛を剃りました」と、衝撃のカミングアウト。しかし、「13歳の頃にはすね毛は生えていたと思う」と自身の過去を振り返り、あまり意味のない役作りだったことをにおわせて笑いを誘っていた。しかも、剃ったナマ足が見えるカットはないらしく、せっかくの役作りは徒労に終わったようだ。また、実年齢よりもかなり若い役を演じるシーンのために、若返りの効果があると話題のゴボウ茶を飲んでいた堺のマネをして、田中もゴボウ茶を飲んでいたという。
8月のクランクインでは、炎天下のなか堺とともに坊主頭の特殊メイクのキャップをかぶり、頭部に汗がたまって苦労したそうだ。堺に「そこで絆が深まった。『頑張ろうね』って」と言われるなど、舞台裏でも堺と良好な関係を築いていることがうかがえる。
映画版では、主演の二宮はもちろん、関ジャニ∞の大倉忠義が出演したシーンも見どころのひとつだった。大倉演じる鶴岡が玉木宏演じる松島の寵愛を求め、しなだれかかるなどの“ボーイズラブ”的な要素があり、ファンをどぎまぎさせたが、今回は玉栄と有功のBL描写はあるのだろうか。ジャニーズ公式ウェブサイト「ジャニーズウェブ」のなかの9月23日の日記で、田中は「役的に堺さんの衣装の紐結んだりとかしなきゃだし所作も覚えなきゃでやる事いっぱいで頭ん中てんやわんや」とつづっている。ということは、着替えの世話をする玉栄と有功との密着ぶりが見られそう。メインストーリーではなさそうだが、劇中の田中と堺の関係に注目する楽しみもありそうだ。
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