12月14日放送の『アナザースカイ』(日本テレビ系)に近藤真彦がゲスト出演しました。ジャニーズとしては生田斗真、タッキー&翼、東山紀之に続く出演とあって、MCの今田耕司から「ついに重鎮の登場」と紹介されます。今田から、ジャニーズで特に仲が良い人物を聞かれると、近藤は東山紀之の名前を挙げ、画面にデビュー当時の角刈り頭の東山の写真が現れます。
東山との最初の出会いはボーリング場。ジャニー喜多川社長が東山を連れてきたのが始まりだそうです。当時の東山は、短髪で顔もノペッとしていたらしく、近藤が抱いた第一印象は「なんだコイツ」。東山に限らず、チンチクリンな少年をスターにしてしまうジャニー社長について「10代前半の頃はそんなハンサムじゃなくても、30代くらいになったら格好よくなってるって見抜いてるんですね。最初はハンサムじゃない子を選ぶのが得意なんですよ」と近藤。今ちょっと「アレ?」と思っているジュニアも、後に大化けする可能性大です。
ところで今回、近藤が訪れたのはアメリカ合衆国・フロリダ州。映像は現地で撮影されたVTRに切り替わります。近藤は「ロスとかねサンフランシスコにはないねぇ、アメリカンなんですよ」と話しながら海辺に出て、「泳いだ泳いだ! 結構泳いだよ」と振り返ります。これまで数えきれないほどこの地を訪れたそうですが、その海辺に座る老人を見て、なぜかアメリカのドラマ『マイアミ・バイス』を思い出した近藤。「(マイアミは)もうとにかく、すごくボディーのきれいなお姉さんが水着を着て、そういう人がいっぱい歩いてるっていうイメージだったんですよ。僕、そういうイメージのままマイアミ行ったら、あんな感じの人が……」。現実にショックを受けて、その場に10分もいられなかったそうです。
この日は昼間からビール片手にフロリダ原産のエビ・ロックシュリンプを食べ「本当においしい! これヤバい!」と唸る近藤。番組のナレーションにもありましたが、「48歳とは思えぬ食べっぷり、そして飲みっぷり」です。近藤は普段からかなり飲むそうで、「俗に言う“飲んべぇ”なんですかね~」と涼しい表情をしながらも、「酔ったマッチをお届けしま~す!」などとはしゃいでいました。けれどもこれはマシな方。近藤いわく「本気で夜酔ったマッチはお届けできないんです。なぜならJ(編註:ジャニーズ事務所)からコレが出ます」と人差し指で×印。酔っ払った近藤の姿は、自身いわく「人には言えない感じ」だそうですが、普段どんな醜態をさらしているのでしょうか。
ロックシュリンプを食べた翌日は、近藤が行ってみたかったというケネディ宇宙センターへ。一般公開していないところへ行くと聞いた近藤は、「さすがテレビの力! やらしいね~」と言いながらも思わず満面の笑み。スペースシャトルの組立棟や発射台に立って大興奮し、スタジオで実際にスペースシャトルが発射する映像を見ると「いやかっこいー!! あそこにいたんですよ!」「発射台から宇宙へ行くわけですから。夢がある夢があると思って」。そのはしゃぎ方はまるで少年です。
その後、近藤はフロリダに住んでいる友人・ヒロ内藤を訪ねます。ヒロ内藤は実姉が宇宙飛行士の向井千秋だそうで、近藤いわく、釣りばかりしている人。2人の出会いは、17年前の釣り番組。その初日に、釣り人が「生涯に一匹釣りたい」と願う、10ポンドを超すバスを釣り上げてしまった近藤。奇跡的な瞬間に周りも盛り上がり、「これ剥製にするといいよ!」などと言われたものの、ヒロが語るに、近藤は「『ヒロさんこの魚死んじゃうかな?』って言うから、『いやぁキツいですね』って言ったら、『なんとか戻してあげたいな』って言ってくれたの」。その後、ヒロは1時間もの間人工呼吸をし、魚を湖に戻します。それを近藤は隣りでずっと見守っていたのだそうです。
番組での共演からしばらくたち、ヒロが近藤に会った時、近藤は「ヒロさんあの魚、今頃どの辺泳いでるかな?」と言ったのだとか。時間と共に忘れてしまってもおかしくないのに、「気になるんですよね。自分がリリースした魚どうなってんのかなって」。近藤の意外な優しさが垣間見れますね。
そして翌朝。2人は大物を求めてレイクキシミーへ釣りに出かけます。近藤は船の上でもふんぞり返り、いつも通り偉そうです。ここ10年、ほとんど釣りをしなかったという近藤ですが、さすがスター。なんと5分足らずで推定35センチオーバーのバスを釣ってしまいます。その後は別のポイントでカエルルアーに初挑戦するも、5時間ヒットなし。ここで近藤が「カエルを変える」とオヤジギャグを言いながら、ブーヤー・バズという別のルアーに変更。するとすぐに釣れ、毎日のように釣りをしているはずのヒロに2対1で勝利。スターならではの“運”を持ってますね。
陸に戻るとバーベキューです。近藤は薪にするための枝をチェーンソーで切り落とし、「快・感!」と一言。厚切りの肉も堪能し、フロリダステイを満喫します。そして最後にやってきたのは、10年前にも訪れたというオイスターバー「GARY’S Oyster Bar & Seafood House」。近藤はあまりに興奮しすぎて「カーキ! カーキ!」とひとり六本木のノリでコールを始めます。そして現れたのはバケツ一杯の生牡蠣とビール。近藤のお気に入りの食べ方は、クラッカーの上に牡蠣を乗せ、トマトケチャップとタバスコをかけたもののようですが、とにもかくにも牡蠣とビールが止まらず暴走。「ビール、牡蠣! ビール、牡蠣!」と言いながら食べまくり、クラッカーに牡蠣を3つ乗せて高笑い。自分でも「わんこそばみたい」と言っていましたが、極めつきの一言は「痛風万歳!」。牡蠣にはプリン体が多く含まれるため、食べすぎれば痛風になる恐れがあるのは有名な話。が、近藤はそんなのお構いなしで、なんと1人で100個を平らげます。しかも帰国日にもヒロに頼んでまた牡蠣を食べに行ったそうですから、見ているこちらがお腹の調子を心配してしまいます。
最後に今田から、フロリダはどんな場所かと尋ねられると、「優しくしてくれる場所」と答えた近藤。「割とこう、頑張ってるんですよ。頑張ってると、気持ちがギスギスしちゃったりとか、イライラしちゃったりとかするじゃないですか。そういうものを全部なくしてくれて、自分を優しくしてくれる場所ですね」と話していました。
芸能生活32年。スターとして走り続けてきた近藤の、豪快なだけでない、少年のような眼差しが見られた30分。次のフロリダは家族で? と思うところですが、近藤は「やっぱりオレ、まだヒロさんと2人でバス(釣り)行きたいっすね」。第二の故郷・フロリダには、近藤のロマンが詰まっているようです。
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