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原作に忠実な『陰陽屋』、淡々とした世界観と錦戸亮の演技は受け入れられるのか

2013.10.13

原作に忠実な『陰陽屋』、淡々とした世界観と錦戸亮の演技は受け入れられるのか

どっくんも知念も声こもる系だからね~

<ジャニタレドラマ・ネットの声>
『よろず占い処 陰陽屋へようこそ』(フジテレビ系、火曜夜10時~) 初回視聴率11.5%(ビデオリサーチ調べ/関東地区)

関ジャニ∞錦戸亮とHey!Say!JUMP知念侑李という異色な組み合わせでジャニーズファンを中心に話題を集めていた、『よろず占い処 陰陽屋へようこそ』が10月8日に初回を迎えました。同作は、天野頌子による小説『陰陽屋』(ポプラ社)シリーズが原作。占いどころ「陰陽屋」の店主・安倍祥明(錦戸)は、陰陽師姿をしているものの、実は霊感能力ゼロ。元No.1ホストの甘いマスクと女性をキュンとさせる振る舞い、そして歯に衣着せぬ物言いで相談者の悩みを解決するものの、その経歴からか、周囲からは胡散臭い男だと思われています。母親(南野洋子)に引きづられるように「陰陽屋」を訪れた瞬太(知念)も祥明を怪しむものの、祥明は瞬太にとある“能力”を見い出し、理由をつけてアルバイトとして雇います。


そんな「陰陽屋」を、由実香(鈴木梨央)という9歳の少女が訪ねてきます。父親(戸次重幸)に狐が憑いたせいで、母親に香奈子(春木みさよ)に毎晩暴力を振っているといい、祥明に狐払いを依頼します。9歳の子どもの依頼にはじめは消極的な祥明ですが、瞬太の正義感に動かされ、由実香の家を訪れてみると意外な事実が発覚するのです……。

今回、錦戸が演じる祥明は飄々とした人物で、回が進むごとにパーソナリティや過去が解明されていくものと思われてます。コメディともシリアスドラマともいえない独特な作風からか、ネットでは錦戸の演技について「演技に照れがあるように見えてなんか微妙」「演技というより口調が違和感。でも原作通りの口調」「原作はもっとつかみどころなく淡々と飄々とした印象だし、今の錦戸みたいに演じないと祥明のキャラが本来のものとずれるんだと思う」という声が聞かれました。

高校生役を演じた知念に関しては、「演技がだいぶよくなったけれどいまだ棒読み」「演技をがんばっている、という感じがした」と演技に対する評価はいまひとつ。ただ、平安装束の1つ「童水干」姿に「かわいい」という声が多く、「コスプレドラマとして楽しむ」といったような意見も目立ちました。

ストーリーに関しても、「設定はおもしろいが、内容がない」という声がある一方で、「原作もあんなふうに淡々としててはじめ読んだ時は拍子抜けだった」という意見もあり、原作ファンとしては忠実に実写ドラマ化されたことを好意的に受け止めているようです。一方で、依頼を解決するに際にも決めゼリフや華やかな演出はなく、起伏の少ないドラマ展開に物足りなさを感じている視聴者も多いよう。原作に触れていない視聴者をどのように取り込むか、ドラマ成功の秘訣はこの点が鍵になりそうです。

初回の平均視聴率は11.5%。前期同枠の広末涼子主演『スターマン・この星の恋』は初回が10.5%で全10回の平均は8.5%、前々期同枠の香取慎吾主演・北山宏光出演の『幽かな彼女』は初回11.8%で全11回の平均は11.5%。これに比較材料にすると『陰陽屋』はまずまずのスタートを切ったようですが、独特の世界観ゆえに視聴者の好き嫌いがはっきりわかれそう。錦戸は元ホストの役柄さながらに、「今回このドラマを通して手相のひとつでも見られるようになって、モテたいと思います(笑)!」とチャラい意気込みを語っています(「Myojo」11月号、集英社)。そのチャラさや掴みどころのなさを今回の役作りに生かし、作品のファンを増やせるといいのですが……。

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