心なしか、「秒速1億円」の与沢さんと顔の輪郭が似てきたような……

3月17日放送の『しゃべくり007』（日本テレビ系）に嵐・櫻井翔が登場しました。「スケジュールは必ず誤差2分で行動するスーパーアイドル」と紹介された櫻井。先日行われたソチオリンピックでは日本テレビキャスターとして現地を訪れたものの、たった2泊で帰国。それを2往復したというんですから忙しさはハンパじゃありません。そんな櫻井にとって、休日は大変貴重。できるだけ予定を詰め込んで最大限に活用したいという思いがあるようで、例えば12時にランチの予定がある場合、店に行くのは「11時58分が1番気持ちいいですよね。55分だとちょっと早い」とこだわりを持っているようです。一方で仕事については「誤差2分」の考えはなく、「（現場に）早く入れたら早く入った方が良いですし、5分ぐらいの遅刻はなんとかニコニコしてれば大丈夫かなと……」と意外にも大雑把。

それを証明するかのように、この後「ある休日の24時間」と題して公開された実際のスケジュールは過密そのもの。「ダラダラするのが苦手」「子どもの時からそうだったんですけど、1日中家にいると頭痛くなってきちゃうんですよ」という理由もあり、家でゆっくり映画を見たり本を読んで過ごすということもなく「なにかしら用事を作ってでも外に出る」と話す櫻井。「ある休日」でも、休みだというのに朝6時半に起きて身支度をし、7時に家を出発。東京駅で学生時代の友だちと待ち合わせ、8時4分の新幹線に乗り込み一路スキー場へ。すぐに用具をレンタルし10時30分にはスキー開始。昼食を挟んでさらに滑り、17時30分には越後湯沢へ移動。居酒屋で45分間の打ち上げをし、お土産を買ったら20時には再び新幹線に乗車。21時30分に東京駅に着くと、今度はそこから24時まで再び居酒屋で打ち上げ。1時に帰宅し入浴を済ませ、就寝は午前2時というスケジュール。中でも櫻井らしいのが、１時30分「マウスウォッシュをしながら、翌日の服を決める」、１時40分「翌朝のお風呂のセット」という項目。しっかり翌日の準備をしてから寝るあたり、性格がうかがえますよね。

ところでこの友人とのスキー旅行ですが、スケジュールを決めたのはもちろん櫻井。「スキー場の営業時間は16時まで」というリミットから逆算し、スキー用具のレンタル時刻を10時頃に設定。昼食も混雑を避けるため13時半以降に設定し、それに合わせて新幹線の出発時刻や集合時間を決めたのだとか。また朝早いうちは上級者コースが空いていることから、上級者→中級者→初心者コースの順で滑れるようプランニングするなど、隅々まで用意周到です。

けれども櫻井もいい大人。出発する時くらい新幹線内で落ち合ってもよさそうなのに、わざわざ出発の約30分も前に集合東京駅に集合するのはなぜかというと、「おにぎり専門店」に行きたいから。「集合はおにぎり買った後で良くない？　友だちおにぎり食いたいかどうかわかんないじゃん！」とのツッコミが入ると、櫻井は「でもみそ汁は絶対欲しいはずなんですよ！」と主張。「一緒に食べ物からスタートしないと、“旅行感”が……」と雰囲気も重視しているようですが、一方で「新幹線の中は寝ないとダメ」とも。新幹線内は体力温存の場と決めているようで、レギュラー芸人たちが「盛り上がっておしゃべりすることもあるのでは？」と問うても、「ダメダメダメ、予定ずれちゃダメなんです！」と頑な。そのため櫻井は、越後湯沢では居酒屋への道を間違え、「10分で済む移動が20分かかってしまった」と嘆きます。くりぃむしちゅー有田哲平は、その細かさに呆れたように「いいんじゃないかなそれぐらい」と棒読み。実は友人たちも櫻井の細かさに「疲れる」と漏らしているそうです。

またこれが海外旅行の場合、櫻井の準備はより念入りに。例えばカンボジアのアンコールワットに行った際は、短時間でより多くの遺跡を回るにはどうしたらいいかを事前に調べ、見ないで良いものをはじき「マストのやつ（遺跡）で組んで2日間で回り切る」をやってのけたそう。どこまでも抜かりない櫻井のエピソードを聞いて、やはり黙っていられなかったのが有田。「なんか、ちゃんと感じてる？」と口を挟みます。櫻井の話からは、「予定がありながらもつい立ち止まってしまった」とか「つい見入ってしまった」というような心の動きが見られないため、有田は「1個1個を感じてない気がする」と指摘。櫻井としてはガイドブックを手に、「それがいつできたどういうものか」を知るのが楽しいらしく「確かに感じてない」「感覚では感じてない」と認めます。さらにこの後、チュートリアル徳井義実からも「ガイドブックには感動までは載ってないのよ」、有田からも改めて「アンコールワットと会話した？」と言われ、櫻井は急にシュンとした表情に。つい理屈を好んでしまう自分を顧みたのかもしれません。

番組後半では、嵐でラップを担当している櫻井が「櫻井翔のラップ講座」を開き、レギュラー陣を前に、「母音をそろえることでリズムを作っていく」「母音を意識しながら歌うとラップっぽくなる」などとラップの極意を伝授。またキャスターを務める『NEWS ZERO』（日本テレビ系）のスタッフから「いつも原稿をスラスラ読んで、噛んでいるのを見たことがない」とコメントが届いたことから、実際に難読原稿をスラスラと読み上げてみせた櫻井。途中、芸人たちから「仕事中に寝る」ことを要求されて睡魔と戦う変顔も披露しましたが、やはりそこから垣間見えるのは櫻井の仕事に対する真面目さ。キッチリしたところも櫻井の大きな魅力のひとつですよね。