<アイドル誌チェック!!>
「Myojo」2014年6月号(集英社)、まずはHey!Say!JUMPのページからチェックしてみましょう。今月の撮影&インタビューのテーマは「見せてやるよ! Bad&Wildモード ワルくてワリいか?」です。アイドル誌の「ワル」企画というのは、これまで「アイドル誌チェック!!」で散々ご紹介したように、ワルくならないのがお決まりのパターン。ジャニーズの中でも、群を抜いて優等生であるHey!Say!JUMPのメンバーはどのようなワルい一面を見せてくれるのでしょうか。
まず写真を見てみますと、階段の骨組みに手錠でつながれている知念侑李、鉄線越しにシリアスな表情を浮かべている有岡大貴、ヒョウ柄をバックに睨みつけるかのようにカメラを見据える山田涼介らはたしかにワイルド。ところが、細身の伊野尾慧&中島裕翔が自身の体の3倍ぐらいありそうな大型バイクの前で表情をキメても、バイクが倒れてこないかと不安になるような仕上がりになっています。海好きで一人でふらっと沖縄に行くこともあるという、JUMPイチのワイルドな男・高木雄也にいたっては、大きな革張りのソファにもたれて精悍な表情を見せていますが、なぜか太ももにはデザートグラスから転がり落ちてきたイチゴが! アイドルの象徴・イチゴがどうしてもワルの邪魔を……これがアイドル誌におけるワルの限界なのでしょう。
自分のワル&ワイルドを自慢するエピソードでも、「辛いの全然食えないくせに激辛ラーメンのお店に乗りこんで行ったもんね!!」(岡本圭人)、「昔は、教科書によく落書きしてたなー」(伊野尾)、「朝起きてから家を出るまでの時間を、どれだけ短くできるかに俺はかけてるんだ。その結果、歯磨きと髪を乾かすのを同時にできるようになった」(藪宏太)と、微笑ましいエピソードばかり。揚げ句の果てには、マンガ『ドラゴンボール』(鳥山明、集英社)の影響で3kgの重りをつけて生活していたら、「ヒザをワルくした」(八乙女光)という、ワル違いの落語みたいなエピソードまで。やっぱりどこまでいってもワルが微塵もない、優等生なHey!Say!JUMPメンバーなのでした。
Sexy Zoneは、「五人五色の自分革命(チャレンジ)」と題して、メンバーそれぞれが新しいこと・ニガテだったことに挑戦しています。デビュー当時は「私服が劇的にダサい」とファンの間で伝説を作っていた佐藤勝利、このチャレンジでは「3日間の私服コーデを考える!」と意気込んでいます。佐藤いわく、「コーディネートはニガテではないよ。ただ、考えてる時間がないの」とかつてのダサい疑惑を一蹴。先輩たちに洋服をもらったことや、同年代のJr.と買い物に行ったことをアイドル誌やテレビ誌のインタビューでよく語っていますが、その成果なのか、佐藤が考えたコーディネートは年相応のさわやかなものでした。ダサさを克服した佐藤ですが、ダサさを愛していたファンにはちょっとさみしい成長かも。
自分の性格を「気をつかわなくていいときに、気をつかいすぎちゃう」と分析する松島聡は、いままでなかなか言えなかったメンバーへの本音をぶちまけています。キレのあるダンスの評価も高く、デビュー当時は「センターになりたい」と公言するほど、野心家な松島。しかし、生活拠点が静岡にあることや、菊池風磨・中島健人・佐藤の兄組と、マリウス葉・松島といった弟組の間に仕事量や扱いの格差が生じたこともあり、悩みを抱えていたことは想像に難くありません。佐藤への「ときどき、自分がもしグループのセンターだったらって思うことがあるんだけど、きっと勝利みたいにはうまくまとめられないや」というメッセージのあたりにも、自分の実力・現実と理想がかけ離れていることに対する焦りや不安、いらだちや諦観といった感情が複雑に絡み合っていることがうかがえます。
同じく、中途半端な立場におかれているマリウスに対しては、「デビュー当時からずっとライバル意識を持っていた」と告白しています。声変わりをするまではグループで一番高い音が出て歌に自信をもっていたのに、それを失ってしまった松島にとっては、英語という強みをもったマリウスが眩しく映ったよう。「“これ”ってものがなにもない自分がイヤでイヤでしかたなかったよ。シンメって何かと比較されるし、俺も何か特技を見つけなきゃってアセってた」と素直な心情を吐露しています。もともと真面目で繊細な松島と、外国でのびのびと育った天真爛漫なマリウスだけに「話が合わないなーって思うこともたまにある。ちょっとだけ、イライラしちゃうことも(笑)」と正反対な性格だと認めていますが、グループ内に刺激し合えるライバルがいるということは実は貴重なこと。他人にはない、自分の魅力を見つけられる近道でもあります。最近は『Sexy Zone CHANNEL』(CSフジテレビ)でのリアクションや体当たりな言動で一皮むけたというファンからの声も大きい松島。「松」という漢字が入るメンバーだけで構成された「Sexy 松(Show)」も結成されたことですし、松島が今後どのように飛躍していくのか、楽しみに見守りたいですね。
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聡君がんばれ!!
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