<ジャニタレドラマ・ネットの声>
■『水球ヤンキース』(フジテレビ系、毎週土曜23時10分~)初回視聴率8.8%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)
リメーク第2弾となった今期のドラマ『GTO』(フジテレビ系)をはじめ、『ROOKIES』(TBS系)や映画『クローズZERO』など、近年のエンタメ業界においてヒット作のキーワードになっているのが「ヤンキー」。そんな“ヤンキー飽和状態”の中で、また一つ新たな作品が誕生しました。それが、7月12日にスタートした、Hey!Say!JUMP中島裕翔主演の『水球ヤンキース』(フジテレビ系)です。
主人公の稲葉尚弥(中島)は、親の都合で長らく海外生活をしていたものの、10年ぶりにはすみ町に戻り、「カス高」と呼ばれている霞野工業高校に編入します。尚弥の幼なじみで、名門・水蘭高校水球部のマネジャーを務める岩崎渚(大原櫻子)は久々の再会に心を躍らせますが、成長した尚弥の姿を見て、あ然。というのも、幼いころにチンピラに絡まれたところをカス高の“伝説の先輩”黒澤(関ジャニ∞・横山裕)に助けられた尚弥は、今時いないようなド金髪に短ラン、サングラスという風貌で、「頂点(てっぺん)を獲る」「気合」「根性」といった暑苦しい言葉を発するヤンキーへと変貌していたのです。
日本屈指のチーム・水蘭高校水球部のおかげで知名度が上がったはすみ町では、カス高は町民にも見下され、水蘭高校水球部の横暴がまかり通っていました。クラスメイトである、3バカトリオ(千葉雄大、中川大志、吉沢亮)が水蘭高校水球部の部員にバカにされ、痛めつけられたことを知った尚弥は、水蘭高校に乗り込みます。そこで、水蘭高校水球部のキャプテン・北島虎雄(Hey!Say!JUMP・高木雄也)と水球でタイマンを張ることに。水球を「みずたま」と読むぐらいの初心者である尚弥は、虎雄に勝つことはできなかったものの、すぐに泳ぎ方をマスターしたり、水中のからのジャンプ力で虎雄を圧倒したりと、潜在能力の高さを見せつけます。水球の有望選手として知られていたにもかかわらず、水蘭高校のスポーツ推薦を蹴ってカス高へ入った三船龍二(山崎賢人)は、複雑な眼差しで尚弥を見つめており……。
今作で初のドラマ単独主演を務める中島。もともと、端正な顔立ちと舌っ足らずな話し方のギャップがファンに受けていましたが、今作はヤンキー役ということもあって、ネット上では滑舌の悪さがやり玉に挙げられていました。中島はこれまでも『半沢直樹』(TBS系)、『弱くても勝てます』(日本テレビ系)といった話題作に多数出演していましたが、セリフ量が少なかったこともあって滑舌の悪さは目立ちませんでした。しかし、今回は主役ということもあってセリフも多め。加えて、ヤンキー役にもかかわらず中島の声が高めということもあり、「そもそも裕翔がヤンキーってちょっと違うよね。『ママーママー』か、好青年リーマンとかが似合う」「高木と裕翔の役を逆にすればいいのに」と、配役や演技に対する厳しい評価が下ったよう。一方で「帰国子女で勘違いしてるヤンキーだから、あれくらいでちょうどいいと思えた」「全くヤンキーには見えんがそれがいい」と、正統派ヤンキーではなく「ヤンキーに憧れているズレた少年」だからこそ、中島のヤンキーに見えない演技がハマっているという声も。
ジャニーズからは高木雄也がライバル校のキャプテン役で出演していますが、水球の対決シーンでは「ひとりだけ体型が違いすぎる」「だらしない体はなんとかならんのか」と筋肉の凹凸が一切見られない高木のムチムチバディに話題が集中。もともと太りやすい体質である彼はこのドラマのために体重を5kg落としたようですが、体重を落とすだけでなくきれいな筋肉をつけることが求められるようですので、頑張ってほしいもの。ドラマ『ごくせん』(日本テレビ系)では、あまりの棒読みにファンすら震撼させた過去を持っていましたが、今作では「演技がうまくなって安心して見られた」「上手くはないけど、まともになってた」と演技面での成長も見られたようです。
演技面では厳しい評価の2人ですが、実は中島、「オレ、平泳ぎしかできないんだよね」(「Wink up」8月号、ワニブックス)と衝撃の告白をしていました。水球はただ泳ぐだけではなく、水中で体をコントロールする技術が必要。「水球って水中の格闘技っていうくらいハードなスポーツ。巻き足で、浮いたまま蹴ったりしなくちゃいけないので、“なんだそれ、セリフどころじゃない過酷だな”って思いました」(「duet」8月号、ホーム社)と思わず弱音を吐いていました。ストーリー展開における演技もさることながら、水球シーンでの演技が求められるハードな撮影に、「TVLIFE Premium vol.10」(学研パブリッシング)では中島と高木がこんな本音を漏らしています。
高木「ただ泳げばいいわけじゃなくて、フォームともきれいじゃなくちゃいけないから」
中島「そう。撮られている意識も大切で、結局はそこも芝居なんだよね。泳ぎをどう演じるか、みたいな感覚。野球の時もそうだったけど、僕は“上手に見せる”っていうのができないから実際に出来るようにならないとダメだなと思っていて。今はとにかく必死で練習してる」
(略)
中島「高木君の演じる北島は強豪校のキャプテンで、うまくないといけないから練習量がすごくて頑張ってるね」
高木「やっぱり結構ハードだよ」
中島「うん。練習後の車の中はお互い無言で会話がないもんね(笑)」
役柄同様、キャストの成長もこのドラマの魅力の一つと言えそうです。それを裏付けるかのように、ドラマ好きのコミュニティでも「出演者のリアル成長を見守る系ドラマ」「水球版ウォータボーイズって感じ」という声が多く上がっていました。
ヤンキーものが飽和している中で、あえてストレートな友情・スポ根を描いた同作ですが、ストーリーや演出についても評価は上々。「思ったより面白かった!」「見る前はヤンキーとか寒いだろ…っていうのがかなりあったけど、見たら変なひねりもない分気にならなかった」「ベタシナリオだと気軽に見れる」「作中のBGMの使い方も秀逸、昔のドラマのような感じだ 」と、ベタな路線ゆえの安定感や明るい作風がウケているようです。
前期同枠は、女優・沢尻エリカが主演し、女性ファッション誌編集部のドロドロを描いた『ファースト・クラス』で、初回視聴率は6.5%、平均視聴率は8%でした。『水球ヤンキース』は初回8.8%と上々の滑り出し。夏にぴったりの題材とさわやかな作風で、低調気味の7月期ドラマのダークホースとなれるでしょうか。今後の展開にも期待しましょう。
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ゆうりん より 2014年7月15日 8:50 PM
高木ファンなので出演が決まってから、ずっと待ちわびてました。
余計な事は考えず、純粋に楽しめるドラマだと思います。
水球も好きになりそうです。
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