「そうです、ワタスが水回りの横尾です！」

12月11日深夜放送の『キスマイBUSAIKU!?』（フジテレビ系）。この日のランキングテーマは「寒い冬に彼女と食べたい鍋」でした。普段のランキングではブサイクっぷりを遺憾なく発揮している舞祭組メンバーですが、料理対決となると話は別。過去に放送された「働く彼女を喜ばせるお弁当」では上位3位を舞祭組が独占したこともあり、中でも王者の貫禄を見せるのが「水回りの横尾」の異名を持つ横尾渉。料理の腕前はプロ級のため、その王座は不動のものと思われていました。ところが前回の料理対決では、千賀健永に負け2位に転落。果たして今回はどうなるのでしょうか。

2位にランクインしたのは、料理企画では下位が続いていた藤ヶ谷太輔。「健康豆乳鍋」ということで、具材はビタミン豊富なカボチャやニンジン。締めのうどんにははやりのトリュフ塩をかけるなど、藤ヶ谷お得意のオシャレ感も忘れていません。また3位には前回の料理対決で最下位だった北山宏光がランクインします。全国から取り寄せたきのこをチーズたっぷりの鍋にフォンデュするというもので、その名も「ミルクきのフォンデュ鍋」。そして4位は千賀健永。「1度で3つ楽しめる中華風担々鍋」とのことでしたが、1つの鍋で餃子、ラーメン、チャーハンを作るため女子にとってはカロリーが心配。また千賀が挽肉を炒めているシーンでは、隣で火にかけていた鍋が盛大に吹きこぼれるという大事故が発生。火を止めても吹きこぼれ続ける鍋に千賀は大慌てで、これにはスタジオも大爆笑。さらに「この後また中華食べるか、チューか、どっちにする？」という親父ギャグを投下し、低評価となりました。

続く5位は宮田俊哉。「世界一周鍋」と題した鍋の中央には、日本列島を模した生の大根が置かれているではありませんか。さらにイタリア風、インド風、タイ風、日本風と4種のタレを用意するも、一般女性からは「ピンとこない」「一周してない」と酷評されてしまいます。そしてさらにひどいのが6位の玉森裕太。彼が「臭ぇ！」と言いながら作り上げたのは真っ黒な「イカスミおでん鍋」で、その見た目のグロさにスタジオはドン引き。メンバーからも「怖い怖い！」「これヤバくね!?」と悲鳴が上がります。しかも真っ黒な鍋底に沈むイカ飯を探すという謎のオプション付きで、真っ黒な歯を見せて彼女と一緒に記念に写真撮影。玉森は「見た目はアレとして味はうまいの。だからホントに1位だと思ってたの」と言っていましたが、どうやら彼は『いきなり！黄金伝説』（テレビ朝日系）で見せたサバイバル生活のノリを、番組に持って来てしまったようです。

そして最下位は安定の二階堂高嗣。「天空のサラダ鍋」と題したその鍋は、なんと冷製！　鍋からはドライアイスの煙がモクモクと出ており、「目で見て楽しいし、あえて冷たい鍋を作ってみたの」と二階堂。具材は冷たい肉団子に冷たい鶏肉、そして冷たい野菜……。しかもタレは果物で作ったスムージー。まるで罰ゲームのような一品に、スタジオからも「なんだよこれ」「なにやってんの？」とごうごうたる非難が上がりました。

そうしてめでたく首位に返り咲いたのが横尾。「たっぷり野菜の彩り蒸し鍋」と題された鍋の美しさには、スタジオのメンバーも「すげーな」と目を丸くします。しかしすごいのは見た目のみならず、野菜本来の旨味を引き出すべくあえて「蒸す」という調理法を選び、また野菜は皮と身の間に栄養があることから皮付きで調理するという徹底ぶり。さらに見どころは包丁さばきも。これまでにも華麗にイカのハラワタを取ってみせたり、隠し包丁を入れたりと、テクニックを見せつけてきた横尾。今回はごぼうをいっぺんに太めの千切りにしてみせ、スタジオや視聴者からも「プロくない!?」「神がかってる！」と驚きの声が漏れます。また色とりどりの野菜をバランスよく並べていく様子には「勝てねぇよこんなの来たら」と降参するメンバーも。

ここまでできればいつ料理番組の出演依頼が来てもおかしくなさそうですが、二階堂が「なんであんなにできて料理番組（のオファーが）来ないんだろうね？」と不思議がると、横尾は「しゃべれないからでしょ？」と一蹴。確かに滑舌の悪い彼にとって、トークしながらの調理はハードルが高そう。けれども以前この番組で「（料理で負けたら）居場所がない」とつぶやくほど料理を愛してやまない横尾。チャンスが訪れるその時まで、腕を磨き続けてほしいですね。