ニッキとかっちゃんは聞いてないようですが……

＜アイドル誌チェック!!＞

「POTATO」2015年9月号（学研パブリッシング）では、ジャニーズWESTが感銘を受けた先輩からの言葉を振り返っている。

重岡大毅が印象に残っているのは、大先輩・近藤真彦の名言。デビュー2年目のジャニーズWESTと、今年デビュー35周年を迎える近藤ではあまり接点がないように見えるが、名言が飛び出た舞台は、昨年12月に放送された『FNS歌謡祭』（フジテレビ系）でのこと。この日は近藤がSMAPからジャニーズWESTまでの後輩を従えて特別メドレーを披露し、その豪華さにジャニーズファンならず、一般視聴者からも大きな反響を呼んだ。

その本番前には、近藤が全ジャニーズアイドルを集めて、「オレの35周年に集まってくれてありがとう。オレ、歌もダンスも芝居もあれだけど、生き方だけはカッコよく生きるから、そこはしっかり見とけ」と、アイドルとして、また人生の先輩としての背中を見せたのだとか。重岡は改めてその時のことを思い出し、「（しみじみと）カッコええなぁ」と男らしい近藤の一言にしびれた様子。近藤は以前夕刊紙の取材を受け、10年間専念したレースの世界から歌手活動に復帰する際に、以前支えてくれたスタッフを呼び戻し「もう一度、この世界で勝負をしたい。絶対に裏切りません。力を貸してください」と頭を下げたことを語っている。周囲への感謝を忘れない姿勢や、常にチャレンジし続ける姿が20歳以上年の離れたジャニーズWESTにも届いたのかもしれない。

また濱田崇裕が印象に残っているというのが、A.B.C-Z塚田僚一のポジティブさ。以前、楽屋で先輩たちの無茶ブリに応えている塚田を、面白くないなと思いながら横目に見ていたという濱田。ところが次に濱田が無茶ブリの標的にされたとき、なにひとつアイデアが出てこずに悔しい思いをしていると、塚田が「イジられキャラがイジられなくなったら終わりだよ」と彼の美学を表すような名言を残したそう。濱田もここぞというときに決めきれない性格や、異常なほどのなで肩や麒麟・田村裕似の顔などイジられる要素を兼ね備えた逸材。だからこそ、塚田のイジられキャラの矜持が響いたのだろう。

最近では、『アウト×デラックス』（同）で一躍ブレイクし、お茶の間にも広く名前と素直すぎる性格が知れ渡った塚田。藤井流星は、番組登場時と変わらぬ、普段の塚田の様子を明かしている。『アウト×デラックス』では、塚田の女性アイドル好きが露わになると同時に、彼がモーニング娘。’14の「わがまま 気のまま 愛のジョーク」を振り付きで歌ったことが話題となったが、放送後に塚田と一緒にカラオケにいった藤井は、その曲を全力で歌う塚田に感動。「普通、本番じゃないねんから、ちょっと力抜くと思うやん。それがマジ全力でさ」と、常に本気の塚田にビックリ。さらに歌い終わった塚田の「いつも全力でやらなきゃダメだからね！」と一言が、藤井の心に響いたという。

このようにナチュラルなポジティブさで、「塚ちゃんは自分でいいこと言ってるつもりじゃないんやろけどね」（藤井）、「天才天才。塚ちゃんには勝たれへん気がする」（桐山照史）と後輩から尊敬の眼差しを集める塚田だが、実は今月号の「POTATO」では塚田の暗黒面が暴露されている。

それは、塚田の盟友、Kis-My-Ft2の宮田俊哉が、Sexy Zoneマリウス葉との対談で漏らした一言。塚田同様にイジられキャラとして知られている宮田。対談では、マリウスが宮田の立ち位置に触れ、「ボクは宮田くんっていつもイジられているイメージがあって。もっとみんな優しくしてあげればいいのにって思うけど、でもそういうキャラなのかな」と振ると、宮田も「それを15歳で把握してるのがすごいよ。塚ちゃん（塚田僚一）は先輩にイジられ始めた22歳のころにオイシイと思えなくて、『イジられるためにジャニーズに入ったわけじゃないのに』って相談されたからね」と、今の姿からは想像できない、塚田の過去をポロリ。現在28歳の塚田、いじけていた22歳からの6年間にどんな心境の変化があったのか、今度は塚田の口からその真相を聞かせてほしいものだ。