<ジャニタレドラマ・ネットの声>
■『ノンママ白書』(フジテレビ系、毎週土曜23時40分~)初回視聴率3.6%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)
2014年に放送された『SHARK』『SHARK~2nd Season~』(ともに日本テレビ系)以来、約2年ぶりのドラマ出演となった、ジャニーズWEST濱田崇裕。『ノンママ白書』では、独身・バツイチ・子どもなしの主人公・土井玲子(鈴木保奈美)の部下、小中荘太を演じている。小中はいわゆる“イマドキ男子”で、目立ったことをするよりも平均的社員でいようと振る舞うキャラクター。土井に対しては敵なのか味方なのかわからない立場にいる、少し変わった役どころだ。
タイトルにもなっている“ノンママ”とは、子どもを持たずに生きる女性のこと。番組冒頭でも、「このドラマは、50代に突入しようとしている彼女たちの、悲哀とグチと、ほんのちょっとの希望の物語」とナレーションが入るように、ターゲットの女性を強く意識しているようだ。マタハラ、逆パワハラ、子なしハラスメントなどに真正面からぶつかっていく、“オトナのドラマ”である。
第1話は、土井が同じく子どもを持たない女性の友人たちと、レストランで食事をしながら仕事のグチで盛り上がるシーンから始まる。会話の中で出てくる「ワーママ」「男女雇用機会均等法」などの用語には、丁寧に解説を入れる仕様になっており、なんだか学校の授業を受けている気分になるのは否めない。とはいえ、恋愛やお金、なぜ子どもを作らなかったかなど、女性同士のリアルな会話には、自然と引き込まれてしまう。
濱田演じる小中は、そんな女性たちのグチを聞かされたあとにようやく登場。レストランで泣いている女性を見つけた土井が、自分も数日前にとあるプロジェクトの打ち上げで泣いてしまったことを友人たちに語るシーンだ。その打ち上げの席で、小中は先輩たちから土井への不満を「ぶっちゃけろ!」と煽られる。すると小中は、土井の上司である本城司(高橋克典)に「土井さんのこと、えこひいきしてません?」と、ストレートな質問を投げかける。なんでも、自分が出した企画は通らないのに、同じような企画を出した土井は採用される、というのだ。
これは「プレゼンの差だ!」と本城に一蹴されてしまうのだが、小中はさらに、残業が多いために「デートに遅刻して彼女を怒らせました」と、土井を容赦なく非難する。一見土井を敵視しているような小中だが、思ったことを素直に言いすぎる性格が災いしているようでもある。その真意ははたして……。
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