なかなか渋い選曲

　今年9月からデビュー15周年イヤーに突入するタッキー＆翼。これまで数多くの曲が発売されてきたが、今井翼がパーソナリティを務めるラジオ『今井翼のto base』（文化放送）2月2日深夜放送回で、特に思い入れがある楽曲について語った。

今井が独断と偏見でリスナーから寄せられたテーマのベスト3を決めるコーナーでは、リスナーから「滝翼の曲の中から好きな歌」というテーマが寄せられた。雑誌の取材でも好きな音楽やアーティストについてよく聞かれるという今井。しかし、「もちろん、いろんなアーティストの音楽の中でもこれが好きだっていうのもあるんだけど、結局のところ自分が作家さんにもらい、歌ってきた楽曲が世界一思い入れがある」と、特別な愛情を抱いているよう。

　だからこそ、今井にとっては今回のテーマは難題。熟考の末、さらに現時点のランキングであることを念押しして、3曲を発表することに。1曲目はセカンドアルバム『Twenty Two』に収録されている「トレモロ」。トレモロとは音を小刻みに演奏する技術のことで、震えるような音になるのが特徴。今井はこの曲のメロディーと歌詞の温かみ、そしてタイトルに合っているアレンジが大好きと選曲の理由を明かした。

　2曲目は11枚目のシングル「愛はタカラモノ」の「タキツバSHOP限定盤」に収められたカップリング曲「ありがとう」を選んだ。この曲は初めて滝沢秀明と2人で作詞を行った曲でファン人気も高い作品。作っていく中で今井は、思っていることを言葉にする照れくささや、言葉にすることで思っていることがチープになってしまうなど、作詞の難しさを感じたのだという。