Netflixなどで5月27日より配信が開始された大泉洋主演映画『月の満ち欠け』。2022年の公開時にはそのストーリーが物議を醸したが、Netflixのランキングでは『新幹線大爆破』などを抑えて連日1位となった。
■田中圭の役柄に戦慄「狂気と暴力性」
佐藤正午の同名長編小説を原作とし、廣木隆一監督がメガホンをとった『月の満ち欠け』は、「第46回日本アカデミー賞」では優秀作品賞など9部門で受賞。有村架純、Snow Man・目黒蓮、伊藤沙莉、田中圭、柴咲コウらが出演しており、“愛し合っていた一組の夫婦”と“許されざる恋に落ちた恋人”たちが、時間も空間も超えてつながっていく物語だ。
前述のとおりNetflixで配信が開始されると、6月5日まで「今日の映画TOP10」で連日1位を獲得。以降も上位をキープしており、注目度の高さがうかがえる。映画ライターのヒナタカ氏は、同作について次のように語る。
「『生まれ変わっても、あなたに逢いたい――』をキャッチコピーに掲げたラブストーリーですが、実は『怖い』作品でもあるんですよ。事故で妻と娘を亡くして悲しみに暮れる男性の元に、『かつて愛した女性が娘さんと同じ名前だった』と語る人物が現れるという導入から不穏な空気があります。ネタバレになるので詳細は控えますが、その後にまるで『怪しい宗教』のような、とんでもない言説を聞かされ、否定をし続ける大泉洋さん演じる主人公に、心から同情する方は多いでしょう。
そういった意味で『怖さ』は意図的なものでもありますし、その中でも田中圭さんの役柄には戦慄する人が多いでしょう。彼は有村架純演じる妻へ常に敬語で話していて、常に『計画』を重んじる生真面目ともいえる人物なのですが、その計画が狂えば狂気と暴力性を表出させます。特に、とある場面での『言動の一変』は背筋が凍りました。一方で、全てが理解できない狂人というわけでもなく、生き方を選べない哀れな人物でもあり、その悲しみや絶望が強烈なまでに伝わるのは、田中圭さんの演技力のたまもの。ある場面での田中圭さんの『まなざし』は、脳裏に焼きつくほどの衝撃がありました」
■Snow Man・目黒蓮、『トリリオンゲーム』と正反対
また、公開当時は目黒がフジテレビ系ドラマ『silent』に出演中であり、大ブレイクしたタイミングと重なったため、その演技力や有村とのベッドシーンが注目された。『月の満ち欠け』の目黒について前出のヒナタカ氏が話す。
「劇中の目黒さんは朴訥とした雰囲気と、確かな意志を持つ青年役にとてもマッチしており、有村さん演じる女性と許されざる恋をする過程も胸が苦しくなりました。まともなようでいて危うさもある役柄であり、自信に満ちた野心家だったTBS系ドラマ『トリリオンゲーム』とはちょうど正反対で、俳優としての演技の幅の広さも知れるでしょう。
前述したように『ある意味ではホラーでは?』と思える設定と物語運びもあり、賛否両論がはっきりと分かれた作品ですが、同時に『壮大なミステリー×切なくも愛おしいラブストーリー』でもあることも事実。衝撃的な物語と、豪華キャストのアンサンブルも楽しんでほしいです」
なお、『月の満ち欠け』は「今日の映画TOP10」をもとにした週間ランキング(6月2日~6日)で、もちろん首位。2位以下は草なぎ剛主演『新幹線大爆破』、トム・クルーズ主演『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング』、菅田将暉主演『サンセット・サンライズ』と続いた。
■Netflix映画ランキングTOP10(集計期間:2025年6月2日~6日)
1位『月の満ち欠け』49pt
2位『新幹線大爆破』45pt
3位『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング』41pt
4位『サンセット・サンライズ』28pt
5位『ヴューダ・ネグラ: 黒蜘蛛の企み』25pt
6位『名探偵コナン100万ドルの五稜星』23pt
7位『イコライザー THE FINAL』21pt
8位『日本統一外伝 山崎組 ジョウジと愉快な仲間たち』20pt
9位『ベッキー、キレる』14pt
10位『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』7pt
※記事内の順位は、2025年6月2日~6日のNetflix「今日の映画TOP10」を調査し、ポイントに換算して集計した「サイゾーオンライン」独自のランキング。
【サイゾーウーマンより】
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