TOKIOの国分太一がMCを務める『ザ少年倶楽部プレミアム』(NHK BSプレミアム)。4月18日放送回には、KAT-TUNの上田竜也と中丸雄一が出演しました。
KAT-TUNの軌跡を追ったVTRでは過去のインタビューが流れ、メンバーが口々に「(メンバーのことが)大っ嫌いでした」、「もうKAT-TUNではやっていけないと思った」などと語ります。全員がこのように感じていた当時を振り返り「よく続いてるよね!」と国分が言うと、「逆に、ケンカしてたから良かったのかなって思いますね。(ケンカを)する度に話していたので」と上田。今はとてもコミュニケーションを大事にしているというKAT-TUNですが、変化のキッカケとなったのは2010年、赤西仁が脱退し、5人グループとしてスタートを切った時だったそう。「このままの状態でひとりが抜けたらただのマイナスになってしまうから、ここから自分たちのチーム力というか地盤を強くしていかないと多分やっていけないと思ったので、意見を言い合おうということになった」とその過程を明かしました。
話はふたりのキャラクターにおよび、以前、キャラが確立せず焦っていた上田が“不思議キャラ”を演じた理由を吐露。「取材で“お金遣いは荒いほうですか?”って聞かれて、“そうですね、お金、気付いたら減っていきますね。たぶん妖精とかが持ってってんじゃないですか?”って言ったときに、“これだ! 妖精だ!”って(笑)」と話すと、すかさず国分が「それじゃねーから!!」と突っ込みます。その取材で周りがウケてくれたことから“イケる”と思い込んだ不思議キャラは約2年も続けたそうで、当時はキャラを貫くあまり、笑いたいのに、笑いをこらえたこともあったとか。
今は音楽に人一倍力を注いでいる上田は、「“キャラを考える”ということを何で考えてたんだろうなって思いますね。自分の好きなことをやったり、一生懸命やれるものをずっとやっていれば自然と性格も変わっていくし、滲み出てくるもの」と語ります。
一方、中丸はたくさんの選択肢の中からヒューマンビートボックスに挑戦した経緯について、「音楽に生かせるものにしようっていうのがまずあったんですよ。(田中)聖も、ラップで主張するとカット割で抜かれる(画面に映る)ことが増えたりもするんです。だからラップじゃない何かがあればトライしようっていうのがあった」と明かしました。ふたりはカット割をすごく気にしているそうで、「当時6人で、メインボーカル2人がいて。ってなると、他の4人に全然(カメラが)回ってこないんですよ」と中丸が言うと、「嫌われてるんじゃないかと思いますもんね、カメラマンさんとかに」と上田。自分の好きな人がテレビに映らないと悶々とするのはファンだけでなく、当人たちにとってもショックなことなのですね。
続いて、ドラマ『早海さんと呼ばれる日』(フジテレビ系)で共演したV6井ノ原快彦から中丸へのメッセージが流れました。「多分視聴者のみなさんが感じているのと僕が感じているのはほとんど同じだと思うんですけど、ホントにそのまんま。“素人の中のプロ”みたいなイメージ(笑)。本番もそうだし、本番じゃないときも、ずーっと変わらないっていうのが、実はこの人すごい人なんじゃないかな? って」と中丸を評価した上で、「最終回の撮影をしてるときに、“井ノ原さん、食事に連れてってください”って突然言ってきたんですよね。でも僕まだ中丸くんと電話番号の交換をしてなくて。ってことは向こうから、電話番号教えてくださいみたいな話来るのかな? と思ったらその後全然ないから、打ち上げのときに、もうしょうがないからこっちから“電話番号教えてくれよ!”って言ったら、まぁ教えてもらって。でもそれから電話もメールも一切ないので、(中丸ではなく)上田くんと友だちになりたいと思ってます」と、先輩なのにちょっぴり切ないエピソードを明かしました。これには国分も、「ダメだよ! 電話番号は後輩が聞くっていうシステムだからね!」と忠告。この辺も、“素人の中のプロ”と呼ばれてしまうゆえんなのかもしれません。
また、上田へのメッセージは俳優の市原隼人から届きました。上田の第一印象を「すごい礼儀正しい方」と語る市原は、昨年ドラマ『ランナウェイ』(TBS系)で共演したことについて「ものすごく繊細なんですよね。役者って、繊細さと大胆さ、それを持っていなきゃいけない職業だと思うんで、ものすごく合うと思うんです。役について、“ここ、こういう風にしたほうがいいかな?”っていろいろな人に聞きに行くんですよ。恥ずかしさよりも、“いい作品にしたい。絶対大事にしよう!”っていう気持ちが垣間見えました」と、役者としての上田を絶賛しました。そんな市原について上田は、「ずっと泣くシーンがあって涙が全然出てこなくなったときに、まったく関係なかった隼人がずっと対面にいてくれて、セリフとは関係ない隼人のキャラクターの言葉を投げかけてくれて。その言葉がすんなり入って、涙も流せたっていう。隼人からは芝居の楽しさを教えてもらった」と語りました。
番組のラストでは、国分がKAT-TUNの最新アルバムから『歩道橋』をアレンジし、田口淳之介を交えた4人でセッション。国分のピアノ、上田と田口のハモり、そして中丸のヒューマンビートボックスは心地よく重なり、アイドルの域を超えた“アーティスト”としての音を奏でました。メジャーデビューから7年目のスタートを切り、ますます多彩な輝きを放つKAT-TUN。今「芝居にものすごく興味がある」という上田と、「絵本を書いてみたい」という中丸。グループとしての活動はもちろんのこと、個々の活動にも貪欲なメンバーひとりひとりからも、目が離せませんね。
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