「中居くん、実は歌うまい説」はジャニヲタの都市伝説

12月4日放送の『ナカイの窓』（日本テレビ系）は「リーダースペシャル」。元宮崎県知事・東国原英夫、MAXリーダー・NANA、AKB48チームBキャプテン・梅田彩佳、元読売ヴェルディ川崎監督・松木安太郎、劇団SHA・LA・LA座長の出川哲朗ら各界のリーダーが集まり、「リーダー論」を展開。冒頭では「ニックネームのようなもの」「なんにもやってないですよ！」「なにかやってたとしても絶対言いたくない！」などと言っていた中居正広も、SMAPリーダーとしての心得を語りました。

AKB48・梅田がリーダーとして、公演前の声がけや公演中のMCを担当しているという話から、中居をよく知る出川は「公演中のMCっていうのは、中居くんに聞くのが一番いいと思うよ」「（中居くんは）さっきなにもやってないとか言ってたでしょ？　でもコンサートでのMC、ここで誰に振るとか、こういう時に誰をイジるとかいうの、全部自分で決めてますからね！」と意地悪な顔で暴露。中居は「WHY？」と出川のギャグでごまかしますが、しかしながらSMAPの場合、コンサート前の声がけは木村拓哉が担当。最近ではMCも木村のため、「リーダーチェンジってこと？」と東国原に問われた中居。が、「これ（声がけやMC）をやることがリーダーっていうわけでもないし。SMAPのリーダーって、周りが言うだけでメンバーはなにも感じてないんですよ」と、そもそもリーダーの名が一人歩きしていると話しました。

お互いの恋愛話はおろか、仕事についても「あ、このコマーシャル始まったんだ」とテレビで知り、ライブ後みんなで食事に行くこともないというSMAP。昨年のクリスマスは『SMAP×SMAP』（フジテレビ系）の収録があり、さらに北海道でライブ最終日を迎えるとあって、スタッフからは「さすがにこれ、5人で集まるんじゃ」と期待されたようですが、実際はライブが終わるとやっぱり5人は散り散りに。「きれいに5人バラバラだった。それはもう大爆笑だった！　いやー、SMAPおもしれぇなー！　って」と中居は満足顔。それでも5人揃えばまとまるのがSMAPのすごいところ。

MAX・NANAやAKB48・梅田はメンバーに対し劣等感を抱くこともあったそうですが、中居はメンバーにジェラシーを感じたことは「もちろんない」とのこと。歌がヘタなNANAは、自分のパートが少ないことに悩んだそうですが、「なんで少ないと思いますか？　ヘタだからですよ。もうそれしかないでしょ。オレもヘタだから（歌うパートが）ないのはしょうがないよね」ともっともな意見を言う中居。ここで、出川が「いやいやいやいやいや違う違う」と爆笑しながら会話に加わり、「これ言うと中居くんにホントに怒られるかもしれないけれども」と前置きして、「さっきから何度も歌ヘタみたいな話になってるけれども、本気で歌ったら超うまいからね!!」と言うではありませんか。

中居は「いやいやいやいやいやいやいやいやいや」と出川をまね、ゲスト陣に対し「聞いたことあるでしょオレの歌！　ガラガラの声のやつ。それをもってうまいっつってんの？　そしたらてっちゃんのセンスがないと思う」と反論。しかしこれにも出川は「いやいやいやいや」。「やっぱり中居くんが優秀だと思うのは、SMAPの中でピエロじゃないけど、リーダーなんだけど自分をちょっと笑いにして……」と分析して賞賛したため、中居はこっぱずかしくなったのか「いやいやオレほんっとになんにもないんだよ！　なんにもやってないんだよ！　フラフラフラフラしてたらここまで来ちゃったんだよ！」と叫びます。ところが出川が再び「わざとピエロになるからね中居くんは！」と追い打ちをかけたため、中居は顔を真っ赤にして突っ伏してしまいました。

ここまで「なにもやってない」と言い張ってきた中居ですが、番組後半ではリーダーとして大切にしていることを語ります。「僕がリーダーということで言うんであれば、僕は『オレの背中を見てついてこい』のタイプじゃないので。どっちかっていうとみんながわーって言ってるのを、後ろで見てるタイプなんですね」とのこと。SMAPで歌っている時も少し後ろへ下がるようにし、「メンバーがどういう風にしてるのかちょっと見ておきたいっていうのがありますんで」と語ります。普段も背後に人がいるのが嫌だと言いますから、中居にとっては物事を俯瞰して見るというのがクセになっているのかもしれません。

さて番組の最後。心理分析集団のココロジストたちが「リーダーに向かない人」を判定します。収録中、ずっと唇をなめていたMAX・NANAは「現状に自信がなく、不安を抱いている」という理由から「リーダーに向かない」と診断されてしまいます。大ショックを受けるNANAに、中居は「でも、リーダーの第一条件として不安をずっと抱えてる人じゃないとリーダーには不向きだと思いますけど。ずっと持ってる方がいいと思う。自信満々でやるよりも、やっぱりどこか常に成功してても不安と不満が隣り合わせじゃないと、細部まで目が届かないから。ある程度の不安や不満は持ってた方がいいような気がしますけどね」とフォロー。やはり彼はSMAPのリーダーであると、視聴者に知らしめた瞬間でした。

結成から25年。グループとしてはもちろん、個々の活躍も光るSMAP。メンバーがそれぞれの場所で安心して輝けるのは、ちょっと距離を置いたところで「SMAPおもしれぇな～！」と、温かく見守る中居の存在があってこそ、なのでしょうね。