孫悟空や両さんより安心して見てられる

＜ジャニタレドラマ・ネットの声＞

■『SMOKING GUN～決定的証拠～』（フジテレビ系、毎週水曜午後10時～）初回視聴率10.3％（ビデオリサーチ調べ、関東地区）

4月9日からSMAP香取慎吾主演の連続ドラマ『SMOKING GUN～決定的証拠～』がスタートしました。原作は人気コミック『Smoking Gun 民間科捜研調査員 流田縁』（原作：横幕智裕、漫画：竹谷州史）で、保険金問題や痴漢の冤罪証明、ストーカー被害など身の回りの事件を手がける民間の科学捜査研究所を舞台としています。香取が演じるのは、モジャモジャ頭でドーナツが大好物の敏腕捜査員・流田縁。研究所の同僚役で中山優馬やイッセー尾形、所長役で鈴木保奈美が共演しています。

第1話では、エレベーター内での痴漢に居合わせた流田が、容疑をかけられた男性の無実を見事に証明。しかし、報酬をもらおうとした矢先、男性は姿を消してしまいます。その後、流田のもとに痴漢の被害者・石巻桜子（西内まりや）が訪ねてきて、父親が亡くなった火事の原因を調べてほしいと訴える……というストーリー。

大先輩の香取と初共演を果たした中山は、すっかり香取に敬服しているようで、次のように語っています。

「すごくフレンドリーな方で、誰に対してもしゃべるときの目線が一緒で、人間性あふれる素晴らしい人」（「オリスタ」2014年4月14日号、オリコン・エンタテインメント）
「慎吾さんがいるだけで現場が明るくなるし、自然に引っぱっていってくれてる感じやねん。そういう人が主役やと、共演者やスタッフさんも一緒にがんばろう！っていう気持ちになるやろ？　周りを自然とそういう気にさせるのも才能なんやろうなと思ったわ」（「Wink up」2014年5月号、ワニブックス）

香取のムード作りのおかげで、共演者、スタッフが打ち解けて、一丸となって撮影に取り組んでいる様子が目に浮かぶようですね。一方、香取は中山について「静かな子ですね。最近後輩と一緒になることが多くて、みんな真面目だな～って。僕があの年のころには先輩に『食事連れて行ってくださいよ！』とか、そんな感じだったような気がして」（『ザテレビジョンZoom!!』vol.16、KADOKAWA）と、中山の20歳になったばかりとは思えない落ち着きぶりに感心しているようです。肝心な自分の演技については、次のようにコメントしています。

「今まで僕が演じてきた役はキャラものだったり、カッコいい役だとしたら本当に“カッコいい”だけで終わるものが多かったと思います。今回は、その間にいる役というか…それこそ等身大というか…。スーツを着ていて、ちょっとカッコいい感じではあるんですけど、そんなにカッコつけた男でもないんです。“この感じ、演じるのは初めてだな”って、気がしているので、楽しいです」（ドラマ公式HPより）
「もともと僕はいわゆる“役作り”というものをしないほうではあるんですけど、こんなにしないのは初めてというくらいですね。今回、原作のマンガもあるんですが、“見ない方がいいんじゃないか”という話もあったので、あえて読んでないんですけど。ですから実際に今撮影している部分の内容しか見ずにやっているので、本当にどうなっていくのか全然わからない」（「月刊TVnavi」2014年5月号、産経新聞出版）

初めて演じるタイプの役に、あえて役作りをせずに素のまま挑むという大胆な作戦に出たよう。それが吉と出るか凶と出るか……。ネットでは、

「結局香取はいつもの香取だった。やっぱもう普通に演技するのはダメなんだな」
「香取はやっぱ香取でしかないなーって感じで演技の幅は無いよ」
「香取はコントやりすぎてマジ芝居がいまいちだね、コントっぽいトコはうまかったけど」

という厳しい意見もありましたが、

「香取慎吾の風貌いいな。演技も悪くなかった」
「他にいない雰囲気」

と好意的に受け取る意見もありました。キャラもののハイテンションなノリを封印し、抑揚を抑えた演技で挑んだ香取。悪く言えばメリハリに欠ける向きもありますが、演じている流田は、恋人を目の前でなくしてしまうという辛い経験をしており、その当時の記憶を失うなど謎の部分も多い人物。その暗い一面がうまく表現されていたと言えるのではないでしょうか。23日放送の第3話には、ジャニーズJr.の玉元風海人が出演します。香取、中山、玉元、世代の違うジャニーズたちがどのように絡むのか、そして、流田の謎が暴かれることはあるのか、気になるところです。