「売れる準備ができてる」は“後世に残したいジャニーズ名言”に認定！

アクロバットを武器に、2012年2月にジャニーズ初のDVDデビューを飾ったA.B.C-Z。しかし、通常のCDリリースとは異なるだけにメディア露出は少なく、グループの名がなかなか世間に浸透しないまま活動を続けてきました。13年4月放送の『芸人報道』（日本テレビ系）にゲスト出演した際には、「今一番ガツガツしているジャニーズ」と紹介され、同年秋放送の特番『A.B.C-ZのイエナイYO！』（同）でも、メンバーが「僕たちにもっとお仕事ください！」と必死にアピール。ジャニーズらしからぬ貪欲さが一種の持ち味になっていました。

そもそも彼らは、01年頃から五関晃一・戸塚祥太・塚田僚一・河合郁人の4人で「A.B.C.」として活動しており、08年に橋本良亮が加わって「A.B.C-Z」に。橋本の加入によってデビューにつながったことはメンバー自身も認めているところですが、『王様のブランチ』（TBS系、5月9日放送）では、「売れたい！」と切望する河合とは対照的に、橋本は「オレはあんまり言いたくないですね。もう、売れる準備ができてるから」と豪語し、最年少ながらグループの核となってメンバーを引っ張っています。

そんな橋本が、6月1日発売の女性ファッション誌「STORY」7月号（光文社）の人気連載「超絶男子図鑑」に登場。胸元をざっくり開けたセクシーな白シャツ姿など大人っぽい一面を見せています。5月28日付の「STORY」編集部のTwitterによれば、「取材を終えようとしたら『もう少しいいよ。ね？』とマネージャーさんをちらり。これは過去、弊誌では木村拓哉さん、亀梨和也さんという歴代のトップアイドルが繰り出した『スタッフキラー必殺技』。恐るべし21歳です！」とスターの片鱗を見せていたとか。4人をデビューにまで導いた橋本だけあって、今後のさらなる成長にも期待がかかっています。

そして、グループイチの天然キャラで知られる塚田は、5月7日放送の『アウト×デラックス』（フジテレビ系）に出演。女性アイドル好きであることや性欲に関する話まで赤裸々にトークし、ネット上で大きな話題に。14日には塚田がレギュラーの「アウト軍団」入りし、数々の奇行伝説を持つ戸塚がゲスト席に座りましたが、そこでもやはり塚田のキャラが際立っていました。塚田は『ペケポンプラス』（5月19日・26日放送、同）でも、新聞のラ・テ欄に「お受験名解答連発！　金髪筋肉塚ちゃん祭り」と記載されるなど、今後も独自のキャラでテレビ界を席巻してくれそうな気配。さらに7月に放送される特別番組『SASUKE2015』（TBS系）には現役ジャニーズから初参戦。塚田のアピールポイントである筋肉を活かした仕事も期待できそうです。

『アウト×デラックス』では力を発揮できなかった戸塚は俳優業が増えており、8月スタートの昼ドラ『癒し屋キリコの約束』（フジテレビ系）への出演が決定。今年4月公開の桐谷美玲主演映画『恋するヴァンパイア』で銀幕デビューを果たした戸塚ですが、8月公開で役所広司が主演を務める映画『日本のいちばん長い日』にも出演します。

このように最近では多岐にわたる活動を展開するA.B.C-Z。これまでのようなリリース時の一時的な露出増加ではなく、塚田のキャラや戸塚の俳優業が定着していきそうな兆しが見えています。

その一方、彼らはグループの活動でも自分たちのファンを楽しませることを忘れていません。5月30日・31日に東京で行われ、6月13日に大阪城ホールで公演を控えているコンサートツアーでも「キン肉マン消しゴム」を彷彿とさせる「塚ケシ」、バルーン製でグローブのような形をした「パームライト」などのグッズがファンに大ウケ。中でもとてもプロが描いたとは思えない個性的な絵柄のトランプはジャニーズファンの笑いを誘い、「えびのトランプやばい」「えびのトランプほしい」と、大きな注目を集めたほどです。

王道のアイドル路線とはまた違ったハングリーさが魅力のA.B.C-Z。これまではテレビ仕事の多いKis-My-Ft2を引き合いに出して自虐ネタを繰り広げてきましたが、今年こそ一般認知度を上げることができるでしょうか？