計算マコちゃんの本領発揮！

＜アイドル誌チェック!!＞

「オリスタ」9月14日号（オリコン・エンタテインメント）では、デビュー日である9月9日に55thシングル「Otherside／愛が止まるまでは」をリリースするSMAPを大特集！　各メンバーのインタビューはもちろん、シングルの2曲のミュージック・ビデオ（MV）撮影現場レポートなど、デビュー25周年を迎える彼らの“今”に迫っている。

「Otherside」の作曲を手掛けたのは、昨年末の『NHK紅白歌合戦』でも共演したミュージシャンのMIYAVI。今回はたまたまMIYAVI自身のレコーディング期間が重なったこともあり、スタジオで遭遇したという香取慎吾は「せっかくだから会いに行って見たら上半身裸で（笑）。『裸でやってんの？』って聞いたら『はい！　このスタイルでいつもやってまぁす！』みたいな。『あ～そう、暑いしね！』みたいな」と超個性的なキャラクターとの交流を語っている。MIYAVIとは『SMAP×SMAP』（フジテレビ系）など複数の番組でも共演しているが、中居正広はその時の会話を振り返って「（MIYAVIに）『冷たいですね』って言われた（苦笑）。『中居さんて、“イェーィ！”みたいな感じ、全然ないですね』って」と苦笑い。木村拓哉によるMIYAVI評の「常に本音で接してくれる人」を裏付けるエピソードだ。

そしてもう1曲の「愛が止まるまでは」は人気バンド「ゲスの極み乙女。」の川谷絵音の提供曲。この曲のMVは、スーツ姿でランニングマシンで走る5人を、大勢のバンドマンたちが囲んでプレイする……という一風変わったもの。草なぎ剛は「（ランニングマシンの）ベルトの幅が普通の半分くらいの細さで、もう落ちないように走るので必死。あの悲壮感漂う顔は、演技じゃないよ。僕の素ですからね、みなさん！（笑）」とトホホなネタを語っているが、その切羽つまった空気感が伝わる今号の撮影現場レポートも必見だ。

さて、今号のインタビューでのメンバーへの共通質問は「SMAPのメンバーそれぞれの声の魅力」について。ジャニーズのボーカルスタイルといえば全員が同じ音階を歌うユニゾンが主流だが、このユニゾンがグループの印象を左右する大事な役割を果たしており、ファン目線でいえば各メンバーの歌声を聞き分ける楽しみもある。

まず中居は「俺はその辺のセンスがないからわからない」とぶっちゃけた回答。しかしメンバーの歌割りを担当することもある立場から「あんまり歌割りを平等にとか考えなくて、歌がない分、前で踊ってもらうとか。パフォーマンス全部含めて考えてたかもしれない」と、リーダーらしい俯瞰の目線で語っている。木村もやはり「わからないなぁ」と言いつつも、「音程に気を使って静かな曲を歌うよりは、みんなでわちゃわちゃしてるほうがいいなっていうのはあるよ」「『SHAKE』ぐらい、暴れてるのが僕らにはちょうどいいんじゃない？」と、SMAPファンなら思わず膝を打つような回答をしている。

稲垣吾郎は、「草なぎくんは、抑揚をつけない、フラットな感じがスゴイ。上手く歌おうとして抑揚をつけがちなんだけど、まっすぐに歌う。そのボーカルスタイルが彼の性格を表していて、いいと思う」「（香取は）ミュージカルをやってから歌声がもっとパワフルになったし、上手くなった」などと、各メンバーの歌声の特徴を丁寧に解説。逆に草なぎは「慎吾はワイルドな雰囲気も出せるし、木村くんは多彩だし、吾郎さんはロマンティック。中居くんは哀感のある声だしね」とシンプルにまとめているが、各メンバー間でのそれぞれの歌声のイメージ、似合う曲調などは一致しているようだ。

そして稲垣＆香取が評価しているのが意外にも、“音痴”でおなじみの中居のボーカル。「よく歌のことをネタにされているけど、基本的には音感・リズム感はいいと思うし、ロックバラードを歌わせたらすごく哀愁があっていいと思う」（稲垣）、「（1994年リリースのアルバム『SMAP 006～SEXY SIX～』収録楽曲「My Childhood Friend～鏡の中のRadio」について）中居くんがいい声で静かに歌ってるバラードがあるんですよ。でも、あんまり見せる機会がない。（中略）こんなにいい雰囲気で、いい声で歌えるんだ彼は！って」（香取）と絶賛している。

この他に読者からの質問ページなども設けられているが、“5人でパフォーマンスする上で大事にしていることは？”という質問に対する、「振り付けをあわせようとしています。それはもう、25年以上（笑）」（香取）といった身もフタもない回答など、興味深いコメントがいろいろ。この秋冬のトレンドのミリタリールックをそれぞれのイメージで着こなしたグラビアを含め、目を引くコンテンツが満載だ。