肉親をみとるって、本当にツラいよね

――ジャニーズアイドルといえども、やっぱり一人の男。思わずポロリと漏らした発言から、彼らの素の顔が見えるかも!?

■今回の発言者
中居正広（SMAP）

「あれ、なんとも言えなかった」

9月20日に放送された『ヨルタモリ』（フジテレビ系）最終回のゲストは、SMAP中居正広だった。そこで、タモリと2月に死去した中居の父・正志さんとの知られざる関係が明かされた。正志さんが亡くなる2週間前にタモリ、笑福亭鶴瓶、ダウンタウン松本人志の3人が病室を訪れていた、ということが報じられた際には大きな話題となったが、タモリは1人でもう1度見舞っていたというのだ。

番組の中で、タモリは正志さんに対して「お父さん、いい人だよ。すごい気が合って。気が合ってって、一方的にオレが合ってたのかなあ」と親近感を抱いていたよう。2人は一緒に麻雀もする仲だったようで、麻雀の最中にタモリが正志さんの胸を揉んだり、禿げ頭にキスをしたりとちょっかいを出すこともあったのだとか。胸を揉まれてもなにも言えない正志さんだったが、頭にキスされた時にはさすがに「やめなさい！」とタモリを振り払ったという、2人の関係がわかるほのぼのとしたエピソードも明かされた。

タモリにとって正志さんは、「中居の父」という存在を超えて「友人」となっていたようで、「オレ、もう1回会いたいんだけども……」と中居に伝えていた。正志さんの「もう1回、家に帰りたい」という希望で帰宅が叶った日、親しい友人らが自宅で正志さんを迎えたというが、実は、その中に芸能界からただ1人、タモリも待機していた。「タモさんの顔を見たら泣いちゃって、親父。びっくりしちゃったね。あれね。オレ、初めてお父さんの涙を見た。でも、親父がワッと泣いた後、オレと目が合って。オレの前では泣いてはいけないと顔を隠して……。あれ、なんとも言えなかったですね」と当時を振り返り、微笑みながらも気丈に状況を説明する中居。タモリもしんみりと、「なんとも言えなかったね」と頷いた。

その翌日に正志さんは意識がなくなり、中居がタモリにそのことを電話で伝えたという。宮沢りえから「冥土の土産ですね。そんな風に（あの世に）おくれるって最高の親孝行じゃないですか」と言われた中居は、「親孝行できたかわかんないですけどね。最期の遊びだったんじゃないですかね？　気持ちよかったと思いますよ」と亡き父を偲んでいた。