寒空の中、パフォーマンス披露はもちろん、一人ひとりと握手やハグをするなど訪れた被災者との交流にも時間を割き、お土産として、クリスマスツリーの隣に佇む2人の写真に「merry christmas!」と書かれたクリスマスカードが配れたそう。
タッキー&翼は2011年から毎年、石巻で復興支援ライブを行っている。昨年は、石巻地方が冠水被害に見舞われるほどの豪雨に襲われたために、急きょ公演が中止に。その際には「また日を改めて、石巻を訪問します」という2人からのメッセージが発表されており、今回はこの約束を実現する形となった。
4回目の復興支援ライブということもあって、スムーズに事が運ぶかと思われていたが、事前にはちょっとしたごたつきも。宮城県に本社を置く、日刊紙「河北新報」のオンライン版が、3日に「<タッキー&翼>復興支援ライブ 石巻で5日」という記事を配信。その後、すぐさま記事は削除されたが、ジャニーズファン向けの情報サイトが河北新報の記事をもとに拡散していた。
実は、今回のライブを主催した「いしのまきNPOセンター」のライブ告知には、「この企画は、あくまでも被災者の皆様への励ましを目的としており、被災された市民の皆様を最優先にご案内させていただきます。そのため、開催にあたっては、遠方のファンの方のご来場をお控えいただくため、マスコミ発表をぎりぎりにしておりますことをお許し願います」という文章があったのだ。
河北新報は4日付の紙面でもライブの告知記事を出しているが、オンライン版での記事は開催2日前というタイミングがフライングとなったことや、県内にとどまらず全国に周知されたことが、主催者の目指す「被災された市民」との交流とはかけ離れた形になってしまったのだろう。そのため、オンライン版の記事が削除されたものと推測される。
告知フライングというミソが付いたものの、ライブ自体は大盛況で、実際にライブに出かけた人はネット上でタッキー&翼への感謝の言葉をつづっている。ジャニーズ携帯公式サイト「Johnny’s web」で、滝沢は「久々に石巻の皆さんに会えて良い時間を過ごせました!!」と報告。今井も「今後の復興に向けた活動を通して、日本人として石巻に限らず、東北全体に思いを届けられたら」と決意を新たにするとともに、「いつもルールや僕らの想いをご理解下さるファンの皆さんにも感謝します」と、会場に来られないファンへの気配りも見せていた。善意とルール順守によって成功する復興ライブだけに、来年以降もハプニングなく開催できるように祈るばかりだ。
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