津波で甚大な被害を受けた宮城県石巻市で、2011年から毎年（14年は豪雨のため中止）「復興支援無料ライブ」を開催してきたタッキー＆翼の2人も「本日は日本にとっても世界にとっても忘れられない日です」（滝沢秀明）、「忘れない（中略）被害に遭われた東北の皆様にとって　それから皆様が想う方々の笑顔が咲き続けることを祈ります」（今井翼）と綴った。

　『news every.』（日本テレビ系）でキャスターを務め、何度も被災地へ足を運んでいるNEWS小山慶一郎は「岩手県の宮古市から今年は生中継をします。（中略）5年間取材を続けてきました。そして、これからも続けます。絶対に忘れない。学ぶんです」と力強く宣言。NEWS加藤シゲアキも「I’ll never forget this sky and that day」というメッセージとともに、津波被害を受けた岩手県山田町の空の写真をアップ。また、生田斗真は「自分には大した事は出来ないけれど、いつも気にかけています」、東山紀之が「忘れちゃいけない！」と震災に触れた。

　TOKIOの城島茂は、「毎日新聞」の連載「TOKIO城島・出会いに感謝」（3月14日付け）で、震災当日、福島県浪江町の「DASH村」で被災したことを振り返った。

「1年の中でも特別な思いのある3月。ある時から違った捉え方をするようになりました。この時期になると、いろんな思いを改めて胸に刻む自分がいます」
「『帰還困難区域』と指定された今でも、みんなで創り上げた魂の結晶（編註：DASH村のこと）は僕たちの帰りを待ってくれています。こんな自分に何ができるかわかりませんが、これからもすべての出会いに感謝し、真っすぐに歩き続けていくことを我が心に誓います」

　風化されることが恐れられるいま、ジャニーズアイドルがこうして常に「寄り添う」姿勢を見せることで、再び、被災者や復興に関心を持つ人も増えてくるだろう。復興への道のりは長い。ファンと、そしてテレビの向こうにいる多くの人とともに歩んでいく――そんな彼らのアイドルとしての覚悟が見えるようだ。