俺様キャラ封印&俯瞰的な視点で、「なにを演じても松本潤」からの脱却を果たした『99.9』

2016.5.11

俺様キャラ封印&俯瞰的な視点で、「なにを演じても松本潤」からの脱却を果たした『99.9』

コンサートで存分に「俺様」な表情を見てますので多少減っても大丈夫!

 嵐・松本潤が主演を務める、ドラマ『99.9 刑事専門弁護士』(TBS系)が、今期のドラマにおいて最も高い平均視聴率を記録するなど、滑り出しが好調だ。第4話(5月8日放送)では、16.3%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)と依然として高い視聴率をキープ。松本は、2007年に放送され、全話平均21.6%の高視聴率を記録した『花より男子2』(同)をはじめ、フジテレビ系の月9枠『夏の恋は虹色に輝く』(10年)、『失恋ショコラティエ』(14年)などのヒット作品に出演してきたが、それらの作品はラブストーリー。リーガル・エンターテインメントの今作は、そんな松本にとって新境地といえる作品だろう。

 これまでの松本は、『花より男子』で演じた財閥の後継者役に象徴されるキザなキャラクターや、『ごくせん』(02年、日本テレビ系)でのクラスのリーダー的存在など、持ち前の華やかさを生かす役柄が多かった。主役ではなくても目立つタイプの俳優で、それが良くも悪くも役柄を限定していた部分もあるだろう。「なにを演じても松本潤」という呪縛があったのは否めない。

 しかし、今作ではいつもと違った役どころを演じている。今回、松本演じる深山大翔は、主人公ではあるものの、先陣を切っていくのではなく、チームの中のひとりとしてストーリーの舵を切る役目を果たしている印象なのだ。香川照之という大物俳優や、ラーメンズの片桐仁、池田貴史といったアクの強いタレントと共演するなかで、自らの立ち位置をより明確に意識しているのかもしれない。

 実際にカルチャー誌「QLAP!」(音楽と人)5月号では、同作のプロデューサーである瀬戸口克陽氏が、松本の演技の変化について、「『花より男子』のときは役に120%全力を注いでいた。でも今はもう1つ、全体を俯瞰で見る目線がより培われたなって感じます。スタッフが気づかないことも、彼だけが気づいたりする」と指摘している。

 松本は、嵐のコンサートで演出を務めるなど、プロデューサー気質の強い人間だ。 その経験が、チームで仕事をすること、全体を俯瞰する視点を持つことにつながり、ドラマの制作現場でも生かされているのではないだろうか。いわゆる“お仕事ドラマ”は、そんな松本の資質を活かす新たなフィールドなのかもしれない。

 しかしながら、今作ではこれまでのファンが期待するような松本の魅力も、もちろん描かれている。作中でシュールなギャグを言い、料理へのこだわりが過ぎるあまり調味料を持ち歩くといったキャラ付けは、『花より男子』でのことわざの間違いや、『失恋ショコラティエ』での妄想勘違いぶりにも通じるファニーさがある。それが、ともすれば敷居が高くなりがちな法廷ドラマにおいて、絶妙な箸休めとなっていることは間違いない。恋愛ドラマで披露してきた天然キャラが、全体を差配するプロデューサー的視点と相まって、エンタメ作品として完成度の高さに貢献しているのである。

 今作の成功を受けて、いよいよ“大人の松本潤”の魅力が俳優業に生かされて いくに違いない。

コメント

  1. 名無しだJ より 2016年5月11日 11:57 AM

    脇を固める俳優もすごくいい!でもその人達が松潤をチャーミングに見せてあげたいと思わせるような、彼の人間的な魅力やチームワークの良さも伝わってくる。
    トリックがわかりやすいのもいい。

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